Unknown政権末期の様相。

アルコール類の販売抑制政策で右往左往しましたが、また、新型コロナウイルス対策で政府が朝令暮改をやってしまったようです。
管総理の周りには、イエスマンしかいない、と感じて、不安に思っておりましたが、それが露呈してきているように思います。

読売新聞も、匙を投げたのかな。

管総理の説明不足、コミュニケーション不足が直接の原因と思います。権力を持った者が、その権力の源泉がどこからか、を、しっかりと理解して、きちんと説明責任を果たす、ということが、民主主義社会での統治機構の責任者に求められること、なのです。
管総理は、初めから、それを放棄しています。

そして、もともと、菅義偉氏自身が、自分が聞きたくないこと、に耳を塞いできたことに原因がある、と、思います。聞きたくないことを直言する者が遠ざけられてきました。それにより、今の宙に浮いたような総理官邸になっている、と。


読売新聞から


療養方針、迷走3日…政府またも調整不足を露呈

 政府は新型コロナウイルスの感染者の療養方針を巡り、またも調整不足を露呈した。入院制限に関わる大きな転換にもかかわらず、唐突な表明で自治体や医療現場の混乱を招き、わずか3日で説明の修正を余儀なくされた。政府・与党間の情報共有を強化する会議を発足させた直後であっても政府から事前説明がなかったことに、与党からは反発の声が上がっている。

 5日、国会内で政府・与党による「コロナ対策連絡会議」の実務者会合が初めて開かれた。政府からは坂井学官房副長官が出席し、療養方針を巡り、入院治療対象に「中等症患者で酸素投与が必要な者」も含むことや「最終的には医師の判断」であることを書き加えた説明文書が示された。
 政府は2日、重症患者ら以外は自宅療養を基本とするという新たな方針を示した。東京の重症用病床が 逼迫しつつある中で発表を急いだあまり、与党などへの根回しが不十分で、中等症患者の扱いが不明確だったことから「酸素吸入が必要な中等症も自宅療養になる」との誤解を生んだ。
 この日の会合で、自民党の鴨下一郎・元環境相は「発信の仕方では最善の努力をしてほしい」と苦言を呈し、公明党の桝屋敬悟政調会長代理は「政府の方針が変わる場合は、この場に報告すべきだ」とクギを刺した。政府が新たな方針を打ち出す際は、事前に協議することを確認した。
 連絡会議は、与党内で政府のコロナ対応への不満が高まったため、7月28日に設置したばかりだった。政府が酒を提供する飲食店対策として金融機関や酒の販売業者を通じた要請を打ち出し、批判を受けて撤回する事態が続いたことを受けたものだ。ところが今回は、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長にさえ事前に相談していなかったことも判明し、田村厚生労働相は5日の参院厚労委員会で「横のつながりが悪かった。反省している」と釈明した。
 菅首相は5日、政府対策本部で「必要な病床の確保を進め、症状が悪くなったらすぐに入院できる態勢を作る」と強調したが、与党内では「首相は仕事さえすれば評価されると思っているが、どう見せるかが問題だ」と情報発信のまずさに厳しい声が飛んでいる。