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辺野古への新基地建設に伴う、サンゴの移植について、沖縄県は、最高裁判所で敗訴したのち、条件をつけて許可を出したのですが、その2日後に、取り消しをしたようです。

まずは、行政指導、ということだったようですが。


沖縄タイムスから


夏場のサンゴ移植、許可の条件に反する 玉城デニー知事、国を行政指導へ

 沖縄県の玉城デニー知事は30日午前の定例会見で、沖縄防衛局が着手した名護市辺野古の新基地建設海域でのサンゴ移植作業に関し、現地調査を踏まえ同日中にも防衛局へ行政指導する考えを示した。水温が高くなる夏場の移植自体が許可の条件に反するとの認識を示した。

 知事は、夏場の移植はサンゴの生存率を低下させるとの専門家の指摘に言及し「行政指導をし、直ちに移植作業の停止を求めることは至って正当だ」と述べた。県は30日午前に県職員を現場へ派遣した。工事海域が見渡せる陸域と海域で作業内容などを確認する。海域では県の漁業取締船「はやて」で水温測定なども実施する予定という。
 県は28日、防衛局が申請していた特別採捕に関し
①サンゴの生存率が低下する高水温期や台風時期などを避けること
②移植後1週間に1回の経過観察と県への報告
―の条件を付け許可した。
 許可を受け防衛局は29日に移植作業に着手。知事は事前に連絡がなかったことに「許可を受けたから勝手にやってもいいと解釈したのなら非常に遺憾だ」と防衛局の姿勢に不快感を示した。

(引用終わり)

沖縄県の戦法が優っていた、ということかしら。
さて、国側にも知恵者がいるでしょうか。


読売新聞から

辺野古沖のサンゴ移植巡り、沖縄県が許可を撤回…「所定の条件満たしていない」

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事に関連し、沖縄県は30日、防衛省が29日に着手したサンゴの移植作業が所定の条件を満たしていないとして、移植許可を撤回した。

 県は水温の高い時期の移植は避けることを許可の条件としており、玉城デニー知事は「サンゴの生存率を低下させる行為だ」と防衛省を批判した。岸防衛相は「移植は専門家の意見を踏まえ、適切に行っている」としており、新たな法廷闘争に発展する可能性もある。