一般的にいって、懲役1年4ヶ月というのは大変な罰だと思います。
それだけ、とんでもない罪をおかしたのだ、と、裁判官も考えたということと思います。
河井氏側には、自民党本部から、1億5000万円もの巨額な資金が渡っていたとのことですが、これが、買収のための原資だったかどうか、は、わたしはわかりませんが、それだけの金を出す、ということの意味を河井氏たちが理解した、という可能性はあります。
「これだけの金をわたすのだから、必ず当選しろ。」と。
と考えますと、安倍氏や管氏、そして、二階氏にまったく罪がない、のでしょうか。
選挙を金で買う、民主主義を金で買う、ということは、許されることではありません。
今の政治は、河井氏のこのようなあからさまな方法ではないにしても、実質的に、選挙結果を金で買う、ということが行われているのではないか、と、心配しています。
朝日新聞から
「政治の子」は被告になった 地裁が認めた案里議員の罪
厳しい選挙情勢のなか、初当選するために多額の現金で地元議員らを買収した――。参院議員・河井案里被告(47)に、東京地裁は有罪判決を言い渡した。夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)との共謀も認めた判決は、夫妻の買収工作を「民主主義の根幹である選挙の公正を害する犯行」と指摘した。
「懲役1年4カ月に処する。5年間、刑の執行を猶予する」
21日午後3時すぎ、東京地裁の104号法廷。黒色のスーツの胸元に議員バッジをつけた案里議員は、裁判長の言葉に小さくうなずいた。判決が読み上げられる間、目を指で拭い、鼻をすするしぐさも。閉廷後は一礼して法廷を後にした。
2019年の参院選にからみ、地元議員ら100人に現金計約2900万円を配ったとして、現職の国会議員2人が逮捕された異例の公職選挙法違反事件。このうち5人に現金計170万円を渡したとされた案里議員の裁判は、昨年8月に始まって克行議員を含む20人の証人が出廷した。
焦点は、現金を渡した理由と、克行議員との共謀の有無だった。案里議員は初公判で「陣中見舞いや当選祝い」「夫と共謀していない」と、検察側の主張に真っ向から異をとなえた。
判決は、案里議員が現金を渡した状況から、5人のうち4人に対する買収意図を認定。克行議員が作成した現金の配布先を計画した名簿と結果をまとめたリストに、案里議員が渡した相手の名前もあったことから、克行議員が買収の全体を計画し差配していたとして共謀関係を認めた。ただ、1人については克行議員との共謀はないとして無罪とした。
(引用終わり)
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