Unknownアメリカ軍、特に陸軍は、アメリカの政治体制の中で、諸外国の陸軍とは違う位置付けになっています。

基本的な考え方として、軍隊が市民に銃を向ける可能性がある、という性悪説に立っているように思っています。

なので、トランプ大統領が、アフリカや中央アジアの独裁者のような大統領が行う、軍隊による市民への抑圧、を、指示しても、アメリカ軍がそのように動くことはない、もし、そのようなことをすると、アメリカ陸軍そのものの存在理由を失うことになりかねない、のです。

エスパー国防長官は、そのような組織の意思をトランプ大統領に伝えていた、のでした。

トランプ大統領は、軍隊は、自分の政権を守るために使える、と、思っているのでしょうけれども。


朝日新聞から


トランプ氏、エスパー国防長官を解任 ツイッターで発表

 トランプ米大統領は9日、エスパー国防長官を解任したことを明らかにした。ツイッターに「エスパーは解雇になった。彼の仕事に感謝したい」と投稿した。国家テロ対策センターのクリストファー・ミラー所長を国防長官代行に充てるとし、「素晴らしい仕事をするだろう」と書き込んだ。

 トランプ氏は、大統領選の勝敗が決まった後、伝統的に行われてきた「敗北宣言」を拒否している。「選挙で不正があった」と複数の訴訟を起こしたが、法廷闘争が成功する見通しはない。来年1月のバイデン新政権の発足を直前に控え、閣僚を解任するのは極めて異例だ。
 エスパー氏は今年6月、人種差別に抗議するデモ鎮圧のための米軍派遣に反対する姿勢を明らかにし、必要があれば軍を派遣すると表明したトランプ氏に異を唱えた。トランプ氏の怒りを買い、解任の可能性が取りざたされていた。