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権力者が本当に体調が悪いとき、白昼堂々と病院に行くことはない、と、思っています。
国民の感情に訴える作戦なのかも、と、かんぐってしまいます。

民主主義という社会制度では、主権者である国民から権力を委任されている統治機構のリーダーには、説明責任をはたすことが必要不可欠です。
コロナウイルス禍や、それによると思われる経済苦境に陥っている状況について、安倍首相は、きちんと説明責任を果たす必要がある、と、思っています。

しかし、安倍首相サイドは、臨時国会の開会どころか、記者会見すら、きちんとするつもりはない、ようです。

追い込まれていますので、記者会見や臨時国会召集を行わない理由に、とうとう、安倍首相の体調をつかうつもりなのかと思います。


朝日新聞から


甘利氏「首相ちょっと休んで」 国会早期召集には否定的

 自民党の甘利明税調会長は16日のフジテレビの番組で、安倍晋三首相の体調に関連し「ちょっと休んでもらいたい」と話し、休養が必要との認識を示した。甘利氏は首相側近の一人。12日午後には約50分、首相官邸で2人で会談している。

 甘利氏は番組で「(首相は)休むことが罪だというような意識まで持っている。強制的に数日でいいので休ませなきゃだめだ」などと語った。首相側近の稲田朋美幹事長代行も17日、国会内で記者団に「首相は持病があるが薬などで回復もしている。治療すれば、ますます活躍されると思う。しっかり検査していただければ」などと述べた。
 一方、甘利氏は憲法の規定に基づいて野党が求める臨時国会の召集について「(首相が)説明するためだけに国会を開けというならば、いま大事なことは、決まったことを執行していくこと」などと述べ、早期召集に否定的な考えを示した。

(引用終わり)


河北新報から

野党「体調を注視する」 安倍首相の病院受診で

 安倍晋三首相の慶応大病院受診について、野党からは17日「首相の体調がどうなのか注視する必要がある」(立憲民主党幹部)との声が出た。首相周辺は「通常の健康チェックだ」としている。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は国会内で記者団に「検査だと聞いている。体調が悪いのであれば、静養して一日も早い回復を祈念する」と述べた。

 野党国対幹部は取材に「新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、政治的な空白を生むべきではない」と指摘。立民の若手議員は「もし本当に体調が悪いのであれば、首相は交代するべきだ」と述べた。