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河井夫妻が、広島県内の多くの政治家や関係者に選挙買収を行った問題は、提供された金額の多寡も波紋を広げているように感じます。河井夫妻からみて、広島県内の地方政治への影響力のランキング評価のような。

亀井静香氏の元公設秘書に300万円、というのがトップの金額と思いますが、なぜ、最高額になっているのかな。

そして、自民党本部から河井夫妻側に提供された資金は1億5000万円です。2900万円は、その20%弱にすぎない。のこりの80%超は、なにに使われたのか。どこかに還流したのではないか、と、疑念を持っています。


朝日新聞から


前法相、元国会議員元秘書に300万円 東京地検特捜部

 参院議員の河井案里被告(46)=自民党を離党=が初当選した昨年7月の参院選をめぐる買収事件で、公職選挙法違反(買収など)の罪で起訴された夫で前法相の衆院議員、克行被告(57)=同=が、広島県選出の元国会議員の元公設秘書の男性に計300万円を渡していた疑いがあることが、東京地検特捜部の調べでわかった。100人に総額約2900万円配ったとされる起訴内容のうち、この元秘書が最高額となる。

 起訴内容によると、克行議員は昨年3月下旬~8月1日、地元議員ら100人に計2901万7450円を供与したとされる。案里議員はこのうち5人に計170万円を渡したとされる。逮捕時の買収額は94人への2576万7450円だったが、特捜部は起訴段階で別の6人への計325万円を積み増していた。
 この6人のうちの1人が元国会議員の元秘書で、起訴内容によると、克行議員は昨年5月31日、広島市内の自らの事務所で100万円を提供。さらに、参院選公示日前日の7月3日にも、広島市内のホテルで200万円を渡していたという。
 河井夫妻は起訴内容を否認。夫妻はそれぞれ東京地裁に保釈を請求している。

(引用終わり)

100万円を受け取り、さらに選挙公示前日に200万円を受け取ったものの、結局、選挙の応援はしなかった?


東京新聞から

河井前法相、亀井静香氏の元秘書に300万円配布か

 昨年7月の参院選を巡る買収事件で、公選法違反の罪で起訴された前法相の河井克行被告(57)=自民を離党、衆院広島3区=が、亀井静香元金融担当相の元秘書に300万円を渡した疑いがあることが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部が起訴内容とした配布先の100人に含まれていた。1人で受け取ったとされる額としては最多。

 克行前法相は8日、妻で参院議員の案里被告(46)=同、広島選挙区=が参院選への初出馬を表明した昨年3月から8月にかけ、票の取りまとめを依頼する趣旨で、広島県内の地方議員や陣営関係者ら100人に、計約2900万円を渡したとして起訴された。
 関係者によると、克行前法相は5月末、広島市内の自身の事務所で、広島を地盤としていた亀井氏の秘書だった男性に100万円を提供。参院選の公示日前日の7月3日には、市内のホテルで200万円を渡したとされる。
 陣営に引き入れるため、支度金として支払ったとみられる。陣営関係者は本紙の取材に「元秘書は陣営に入っていなかった」と証言しており、実際には協力を得られなかった可能性がある。
 克行前法相、案里議員ともに起訴内容を否認。それぞれの弁護人は起訴後、東京地裁に保釈を請求している。