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河野太郎防衛大臣が決断し、主導した、イージス・アショアの配備計画の停止、は、正式に断念と決定されました。
相当な額の違約金のような金銭をアメリカ政府に支払う必要が生まれると思いますが、そのサンクコストをふくめて決断した河野大臣の勇気に敬意を表します。

この問題の責任は、河野大臣ではなく、ずるずると決断を引き延ばして、逃げてきた、アメリカ政府やアメリカ軍の「打ち出の小槌」となることを容認してきた歴代の防衛大臣や安倍首相にあります。批判の矛先を間違えてはなりません。

同じ構図と思われる辺野古の新基地建設について、菅官房長官は、普天間基地の危険性除去には、必要不可欠のことだ、と、計画通りに工事を進めることを明言したようです。

辺野古への新基地建設は、河野防衛大臣の担当ではなく、菅官房長官が主導して行われている巨大プロジェクトなので、このような対応になっているのだろう、と、想像しています。


東京新聞から


菅官房長官「辺野古は進める」 追加費用・工期延長は地上イージスと同じなのに

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画断念に関連し、同様に追加費用や工期延長が必要となる沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設について「法治国家であり、法律に基づいて進めさせていただいている」と話し、計画を見直さない考えを示した。

 菅氏は、辺野古の埋め立て海域で見つかった軟弱地盤により、難工事となっても建設を中止しない理由について、琉球新報の記者が地元への丁寧な説明を求めたのに対し「たびたび説明している。住環境や自然環境に十分配慮しながら進めている」と述べた。工事をやめない理由は語らなかった。
 辺野古新基地の建設は、軟弱地盤改良などのため、総事業費が当初想定の約2.7倍の9300億円に増大。工期も当初計画の5年から約9年3カ月に延び、米軍普天間飛行場(宜野湾市)返還のめども立っていない。