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人種差別への抗議をするデモ隊と極右政治集団との乱闘騒ぎ、という構図は世界中で起きるのだなあ、と、あらためて、実感。
その極右政治集団の白人が怪我をして、道路に倒れたところを、その場にいた黒人(おそらく人種差別への抗議をしていた側でしょう)が、担ぎ上げて救出した、というニュースが流れていました。

この黒人の男性が賞賛されるのは当然として、わたしが気になるのは、黒人に救出された白人男性の今後、です。

本人は、いままでの人種差別的な極端な政治主張をしていたことを恥じるかしら。
そして、本人の政治的な主張がどうなろうと、極右政治集団の仲間からは批判され、糾弾される、のかしら。
心配。


東京新聞から


デモと衝突の白人を黒人が救出「すべきことをした」称賛集める

 反人種差別デモ隊と極右集団の衝突があったロンドンで、白人男性の命を救った黒人男性が称賛を集めている。男性は英BBC放送に「すべきことをし、誰かが殺されるのを止めた」と発言。米国で黒人男性が白人警察官に殺害された悲劇を踏まえ、人種を問わず命を守る尊さを示した。

 黒人男性はパトリック・ハッチンソンさん。十三日、友人と反人種差別デモに参加中、ロンドン中心部で、デモ隊と白人男性がもめている現場に遭遇。男性は地面に倒れてけがをし、大勢から踏み付けられそうになっていた。ロイター通信によると、群衆は男性が極右メンバーだと叫んでいたという。
 ハッチンソンさんは「彼を肩に担ぎ上げると、友人たちが自分の周囲で盾になり、彼がさらにひどい扱いを受けないよう守っていた」と回想。「私たちはただ、地面に倒れていた人間を思った。止めなければ悪い結末になっていただろう」と話した。この日、極右集団はロンドン中心部で暴徒化。百人以上が警察に拘束された。