北朝鮮悪いのは、拉致などをした、北朝鮮であることは間違いありませんし、その指示をしたであろう、当時の北朝鮮の第2代最高指導者金正日総書記に責任があるのは当然です。今の金正恩氏の父親ですね。

しかし

外交交渉は、相手がいることから、こちらの都合通りには進まないのは当然なのですが、「外交が得意」な安倍首相はそのようなことはきちんと説明せず、自分がやれば、明日にでも解決するような言動を繰り返してきたことが、今の失望感、虚無感の大きさにつながっている、と、わたしは思っています。

安倍政権が、いままで、なにもしてこなかった、とは、言いませんが。

同様のことは、ロシアとの北方領土返還交渉でも言える、と、思います。
政権の成果するために、外交を利用することは、容易ではない、のです。交渉相手に、足下をみられ、過剰な譲歩を迫られ、国益を害することすら予想されるのです。

横田滋さんの無念さ、悔しさに、思いをはせながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。



毎日新聞から


拉致問題進展なく 安倍首相「断腸の思い、申し訳ない」 横田滋さん死去

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父、横田滋さん(87)が死去したことを受け、安倍晋三首相は5日、「(妻の)早紀江さんと共に、その手でめぐみさんを抱きしめる日が来るように全力を尽くしてきたが、実現できなかったことは断腸の思い、本当に申し訳ない思いでいっぱいだ」と目に涙を浮かべながら述べた。東京都内の私邸で記者団の取材に応じた。

 首相が「政権の最重要課題」に掲げる拉致問題だが、日朝間の交渉は停滞し、首相が前提条件をつけずに呼びかけた金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談も実現の見通しが立っていない。
 小泉政権で2002年に拉致被害者5人とその家族8人が帰国したが、その後は成果が出ていない。2012年末に第2次安倍内閣が発足直後、安倍首相は横田夫妻など拉致被害者の家族らに「この内閣で必ず解決する決意で拉致問題に取り組む」と伝えた。7年半が経過しても、状況が変わっていないのが実態だ。
 拉致被害者家族の高齢化が進み、日朝交渉は時間との闘いを強いられている。政府関係者は「交渉に直接影響しなくても、我々の切迫感は増した」と語った。
 金委員長との首脳会談は、2018年4月に韓国の文在寅大統領、2018年6月と2019年2月にはトランプ米大統領が実現させた。国際的な融和ムードの広がりを受け、安倍首相は2019年5月にそれまでの圧力路線を転換させ、「条件をつけずに金委員長と会い、率直に虚心坦懐に話したい」との意向を表明した。ただ、北朝鮮は日本への態度を軟化させず、対話の糸口はつかめていない。首相は5日「政府としてさまざまな動きを見逃すことなく、チャンスをとらえて果断に行動したい」と強調した。
 日本は北朝鮮に対し、拉致、核、ミサイルの「包括解決を目指す」姿勢を取るが、北朝鮮は今年3月にも短距離弾道ミサイル発射を繰り返した。むしろ北朝鮮の脅威は増した面もあり、与党内には「北朝鮮が安倍政権は敵視政策を取っていると見ている間は状況が改善しない」と厳しい見方も少なくない。