山尾志桜里この黒川氏の定年延長の問題は、山尾志緒理衆院議員が、検察官の定年延長はできない、と、政府が過去に答弁していた、と、国会で指摘するまで、法務省側も、また、人事院側も気づいていなかった可能性があります。

その後、安倍首相が、解釈変更をしたんだ、と、国会で説明しました。

そこで、あわてて、きちんと検討していた、と、日付のない書類を作成したり(公文書偽造にあたる可能性あり)、森雅子法務大臣は「口頭で了解した」と、書類がなくても法的に問題ない、と、強弁したりしています。口頭了解については、まずありえない、と、高市早苗総務大臣から指摘されたりしていますが。

官僚たちに、違法行為をさせてまで、安倍政権は、なにを守っているのでしょうか。

安倍首相は、嘘を言い過ぎ、だと思いますが、それはなぜでしょうか。
自分たちの政権が、きちんと正当に国民からの支持を得ているものではない、という不安でもあるのかしら。いや、そうではなくて、やはり、国民を信用していない、のだろう、と思います。

民主主義の社会で、施政者が主権者である国民を信用していない、ということであるなら、これは、矛盾である、と、わたしは思います。
あ、私たちの社会は、まだまだ、理想的な民主主義社会ではない、ということかしら。


河北新報から


作成日ない文書の開示はおかしい 大学教授が提訴、黒川氏定年延長

 東京高検の黒川弘務前検事長の定年を延長した閣議決定前に、法務省が他の機関と相談した記録などを情報公開請求したところ、作成日が記載されず決定前のものとは信じがたい文書が開示されたとして、神戸学院大の上脇博之教授が開示決定の取り消しを求めて1日、大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、1月31日の閣議決定を受け、上脇教授は2月、法務省、人事院、内閣法制局に定年延長に関する相談記録などを情報公開請求した。人事院が法務省に「特に異論を申し上げない」と回答した記録など3点が開示されたが、いずれも作成日は記載されず、法務省側からの相談内容が記された文書もなかった。