01077227.png有罪になる犯罪行為は認めるも、河合案里参院議員への連座制適用を避ける、というのが、弁護方針のように思われます。


東京新聞から


河井案氏秘書 買収認める 「報酬額決定関与せず」

 自民党の河井案里参院議員(46)が初当選した昨年七月の参院選で車上運動員に違法な報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)の罪に問われた案里氏の公設秘書立道浩被告(54)の第二回公判が十九日、広島地裁(冨田敦史裁判長)で開かれ、立道被告は「違法報酬を支払ったのは事実です」と起訴内容を認めた。

 弁護側は「有罪となることは争わない」とした上で「被告は報酬金額の決定に関与しておらず、ほう助犯にとどまる」と主張した。連座制を適用できない罰金刑の判決を求める見通し。四月二十日の初公判では認否を留保していた。
 公判では被告人質問も実施。弁護側から運動員への日当三万円の違法性の認識を問われ、被告は「法定額だったら車上運動員は集まらないと思う」と述べ、違法行為に関与したことを「申し訳ない」と謝罪した。
 一方、報酬額を知った経緯は「よく覚えていない」と繰り返した。陣営での役割について、遊説担当として案里氏や夫の克行前法相(57)=自民、衆院広島3区=から行きたい場所などを聞いた上で「行程表を作成していた」と説明。報酬額決定に関し河井夫妻の関与を示す供述はなかった。
 起訴状によると、昨年七月十九~二十三日ごろ、案里氏の選挙事務所などで十四回にわたり、選挙カーでアナウンスする車上運動員十四人に計二百四万円を手渡すなどし、日当一万五千円の法定上限を超える報酬を支払ったとしている。

◆違法支払い 案里氏「ない」
 河井案里参院議員は十九日、公設秘書が起訴内容を認めたのに対し、自らの違法性を否定した。参院経済産業委員会に出席した際に記者団から、選挙運動員に違法な報酬を支払ったとの認識はないかと問われ「ないです」と述べた。
 夫の克行前法相は衆院本会議に出席。記者団の問い掛けに、一切応じなかった。