images「記者会見」と、呼んでいるが、その実は、首相の一方的な意見陳述であり、独演会のようなもの。
アリバイのように、記者からの質問があるが、それは、指定された記者が、事前に通告した内容の範囲内にとどめられ、双方向の丁々発止のやりとり、ではない。

それは、「記者会見」ではなく、独演会。

本来の意味での「記者会見」が行われていない責任は、もちろん、権力者側に課せられるものではありますが、それだけではなく、結果として、国民の知る権利を侵害している、ということでは、マスコミの新聞記者たちも共犯者となっている、と、わたしは思います。

説明責任を完全に放棄している安倍政権。

安倍首相は、自らの絶大なる権力の源泉がどこからきているのか、ということがわかっていない。

このとんでもない政権を、長続きさせた責任は、マスコミ、ジャーナリストにもある、と、わたしは思っています。


毎日新聞から


首相、会見打ち切り後に私邸帰宅 菅氏「公務後の日程、コメント控える」

 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、安倍晋三首相が新型コロナウイルスの感染拡大防止に関して2月29日に記者会見した際に複数の記者が質問を求める中で会見を打ち切ったことについて、「予定した時間が経過したから終わったと承知している」と述べた。首相が会見終了から約20分後に官邸を出て私邸に帰ったことについては「公務終了後の日程についてはコメントは控える」とした。

 菅氏は会見で「首相は新型コロナウイルスへの対応全般について丁寧に説明され、そして質問を受けたと思う。事前の案内は20分程度という形で会見を行い、結果的に30分間(実際は約36分間)だという報告を受けている」と述べた。

 首相は29日の会見で、予定時間とほぼ同じ約19分間を説明に費やし、その後約17分間質問を受けた。長谷川栄一内閣広報官が司会を務め、内閣記者会の幹事2社を含む5社の記者を「1問限定」で指名した。

 長谷川氏は5人目を指名する前に「次で最後」と告知。毎日新聞記者を含めて他に挙手していた記者に質問の機会はなく、終了前にはフリージャーナリストの江川紹子さんが「まだ質問があります」と続行を求めたが、長谷川氏は「予定した時間がだいぶ過ぎている」として打ち切った。