imagesCOVID-19禍についての安倍政権の動きをみていると、腑に落ちない対応がみられるのですが、その理由を考えています。

結局、ある一つの理由に持っていけば、安倍政権の不可解な対応について、説明できる、と、思い至りました。

東京オリンピック、パラリンピックを予定通りに開催すること。

それが最大の政権の目的となっており、それ以外のことは、自国民の健康や社会活動の維持であっても、優先されない、ということかと感じています。

IOCのパウンド委員の、東京オリンピック注視の可能性について言及した発言について、橋本聖子大臣は、「IOCの公式見解ではない」と、述べるのが精一杯のようです。

なお、このパウンド委員という方は、カナダからの委員のようで、元水泳選手だそうです。19’78年からIOC委員を務めている、という、恐るべき方。
ドーピング対策を行うWADA世界反ドーピング機構設立と同時に会長に就任しており、また、IOCのマーケティングに関する業務の責任者もつとめていた、とのことで、IOCの権力者の一人だろう、と、想像します。

この方の発言を「IOCの公式見解ではない」と、軽く見てはならない、ということです。

もちろん、パウンド委員から、日本側へのメッセージであることは間違いありません。

「東京オリンピックを予定通りに、スムーズに開催したいならば、きちんと、私にもコンタクトとってね」

という。


毎日新聞から


オリンピック開催の5月判断発言 橋本担当相「IOC公式見解ではない」

 橋本聖子五輪担当相は26日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大に関し、国際オリンピック委員会(IOC)の委員が東京オリンピックを開催するかどうかの判断の期限を「5月下旬になる」と発言したことについて「IOCの公式見解ではない」と説明した。立憲民主党の黒岩宇洋氏への答弁。

 発言は、IOCのディック・パウンド委員(77)=カナダ=がAP通信のインタビューに答えたもの。パウンド氏は順延や開催地変更は難しいとも指摘し、3カ月たっても事態が収束していない場合、「おそらく中止を検討するだろう」と述べている。
 橋本氏は答弁で、パウンド氏の発言について東京五輪・パラリンピック組織委員会がIOCに説明を求め、「パウンド氏は、予定通り東京大会の開催に向けてIOCが準備を進めていると説明しているとの回答を得た」と強調。IOCから公式見解ではないとの回答を得たとして「大会が開催できるように、そしてIOCにしっかりとした判断をしていただけるように準備に取り組んでいきたい」と述べた。