images以前に、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を手に取ったことがありますが、内容がとても偏向している、と、感じました。と同時に、このような教科書で歴史を学ぶ子供たちが、将来、この国の主権者となることに不安を感じたものです。

いま、安倍政権をめぐって、保守的な政治勢力が混乱しているのでしょうか。

安倍政権を支える保守的な政治勢力には、この「新しい歴史教科書をつくる会」も関係している、と、思っていますし、また、安倍首相と関係が深い細田派の議員の多くが文教族と呼ばれる文部科学省の政策に影響力を持つこと、そして、その細田派には保守的な考えの議員が多いこと、から、文部科学省が、教科書検定で、この「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を不合格になどできない、と、思っていました。

今、文科大臣は萩生田光一氏ですが、なにか、指導力を発揮したのでしょうか?
やはり、首相官邸の判断で行われた、ともおもいますが。
よくわかりませんが、どうなるか、しっかりとみておきたい、と、思います。

まさか、「口頭で決裁」して、この教科書の不合格決定を取り消し、となったりはしませんよね。


朝日新聞から


つくる会教科書、異例の不合格 「欠陥」405カ所指摘

 「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社が発行する中学歴史の教科書が、文部科学省の検定で不合格となったことがわかった。つくる会が21日に会見で明らかにした。過去に合格した教科書が不合格となるのは極めて異例という。

 教科書は「新しい歴史教科書」。文科省によると、2008、10、14年度の検定に合格していた。つくる会によると、昨年11月、文科省から405カ所の「欠陥箇所」が指摘された。175カ所について反論書を提出したが、全て認められず、昨年12月に不合格が確定。「理解しがたい・誤解するおそれ」との指摘が7割以上を占めたという。藤岡信勝副会長は会見で「検定は結論ありきの異常なもの」と批判した。
 文科省は、3月中旬以降となる検定結果の公表前につくる会が不合格を明かしたことに対し、「省の規則に明確に違反しており、何らかの指導と事情聴取をする」(同省教科書課)と話している。
 教科書検定では、以前はいったん不合格となっても指摘された点を修正し、再申請すればほぼ合格していた。16年3月、欠陥箇所が1ページあたり1・2カ所以上あると再申請できない「一発不合格」の新制度ができた。今回は、この制度が小中高の全教科書を通じて初めて適用されたという。