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補正予算も含めた決算ベースで話をしないと、おかしいです。安倍首相が主張するように当初予算だけでなんでも言っていい、というのでは、おかしなことになってしまいます。

当初予算では都合のいい、格好いい、見栄えのいい予算案にしておけば、あとで、補正予算でどのようにつくろってもいい、ということになるからです。

ということは、安倍首相の主張通りであるなら、安倍政権の当初予算は、粉飾予算、ということになります。

前原氏が言う、安倍首相は、施政方針演説で「うそ」を主張した、という指摘は正しい、と、思います。

それ以外にも、安倍首相は、国会でたくさんのうそを述べていますけれども。


東京新聞から


<論戦ファクトチェック>首相「国債発行、8年連続減額」強調 決算ベースで増額の年も

 新規国債発行を巡り、安倍晋三首相が施政方針演説で「八年連続で減額」と実績を訴えたのに対し、国民民主党の前原誠司氏が二十八日の衆院予算委員会で、決算ベースで増額となった年度があることを指摘した。首相は事実を認めた上で、当初予算での国債発行抑制の重要性を強調した。前原氏は「なぜうその演説をするのか」と、首相の姿勢を批判した。

 新規国債発行額を当初予算でみると、二〇一二年度の四十四兆二千四百四十億円から八年連続で減額され、二〇年度の当初予算案では三十二兆五千五百六十二億円となっている。
 一方、収支が確定した決算ベースで見ると、一六年度と一八年度、一九年度では年度の途中に国債を追加発行した結果、前年度比で増額となり、「八年連続の減額」とはなっていない。
 首相は前原氏の指摘を受け「各年度の財政運営の基本をなす当初予算で公債発行額を抑制していくことは、財政健全化を進めていく上で極めて重要だ」と強調。決算ベースで増額となった年度は、経済対策や災害復旧への機動的な対応のため追加発行が必要だったとして「うそというのは言い過ぎだ」と反論した。
 前原氏は「決算ベースで減額できるなら胸を張るべきだ。補正予算を組むことで財政規律が崩れているのではないか」と指摘した。