images安倍首相の公私混同が問題と思います。
昭恵氏については、「私人」と閣議決定されていますので、首相夫人枠というものはなく、あくまでも首相の推薦枠として扱うべきと思いますが、どうも、政府の歯切れはよくありません。


NHKのニュースサイトから


桜を見る会 “昭恵氏からの推薦” 政府側回答に野党納得せず

「桜を見る会」をめぐり、参議院内閣委員会の理事会が開かれ、政府が、安倍総理大臣夫人の昭恵氏からの推薦について、「幅広く希望者を募る過程で夫人からの意見もあった」と回答しましたが、野党側は事実関係の解明が不十分だとして納得せず、引き続き与野党で協議することになりました。

「桜を見る会」をめぐって、与野党は国会閉会中も衆参両院の内閣委員会の理事会で政府から説明を受ける機会を設けることで合意しており、参議院内閣委員会は、先に野党の理事らが提出した14項目の質問について、23日、理事会を開き、政府側から説明を受けました。
この中で、内閣官房の担当者は、安倍総理大臣夫人の昭恵氏からの推薦について、「招待者名簿が残っていないため詳細は不明だが、安倍総理大臣の事務所で幅広く募る過程で夫人からの意見もあった」と述べました。
また、一部の招待状に記されていた「60」という番号の区分に関して、内閣府は「担当者などに聞き取りを行った結果、『60』は従来から官邸や与党の関係の推薦だったと思うという回答を得た」と説明しました。
しかし、野党側は事実関係の解明が不十分だとして納得せず、引き続き与野党の筆頭理事の間で協議することになりました。
野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の杉尾秀哉参議院議員は、記者団に対し「極めて不誠実な回答で、来年の通常国会の前に理事会を開催するよう求めたい」と述べました。

(引用終わり)

東京新聞から

「桜を見る会」招待客区分番号 「60番台は従来、官邸や与党」

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、政府は二十三日の参院内閣委員会理事会で、野党会派が提出した十四項目の質問状に回答した。内閣府の大塚幸寛官房長は招待客の区分番号について、担当者から聞き取った結果として「六十番台は従来、官邸や与党の関係だった」と毎年踏襲してきたことを明らかにした。

 マルチ商法を展開したジャパンライフの山口隆祥元会長が二〇一五年に招待された際の受付票に記された区分番号「60」に関し、野党側は首相枠を示すのかどうか重ねて確認を求めた。大塚氏は「招待者名簿を廃棄しているため、個別の番号については定かではない」と明言を避けた。
 野党側は、内閣府が招待客名簿を一年未満で廃棄したことについて「行政文書の管理に関するガイドライン(指針)」の改定に携わった三宅弘弁護士が「指針違反だ」と批判したことへの見解も求めた。
 大塚氏は「指針に違反しているとの指摘は当たらない」と否定した。その理由としては「会の終了をもって使用目的を終える」と従来の説明を繰り返した。
 理事会後、共産党の田村智子氏は「内閣府は何かを聞き取って答えようとする姿勢を示さざるを得なくなった」と記者団に述べた。
 内閣府は十七日の衆院内閣委理事会では、区分番号を巡る担当者への聞き取りは考えていないと野党側に回答していた。

(引用終わり)

毎日新聞から


「60」を巡る攻防激化 ジャパンライフ問題、与党の「防衛ライン」とは

 マルチ商法を展開して経営破綻した「ジャパンライフ」元会長が2015年の「桜を見る会」への招待状を受け取っていた疑惑で、元会長の招待状に付された「60」という数字を巡る攻防が激化している。政府は23日の参院内閣委員会理事会で、聞き取りの結果、「(60~65の)60番台は、首相官邸や与党の関係だったと思う」と担当者らが証言したと明らかにした。しかし、「60」が安倍晋三首相の推薦枠かどうかの回答は避けており、野党は「守るべき一線が引かれている」(立憲民主党の杉尾秀哉・野党筆頭理事)などと指摘。再度、理事会を要請する方針で、追及を強める構えだ。

 理事会では、野党側が事前に提出した計14項目の質問について、内閣府や内閣官房などの担当者らが回答した。政府は野党側の要求に応じ、招待状の印刷や発送作業を請け負った外部業者との契約書も新たに提出した。首相枠が「60番台」に含まれる可能性は認めたが、それ以上は「招待者名簿はすでに廃棄しており、個別の番号が(誰の枠かは)定かではない」などと従来の答弁を繰り返し、「60」が首相枠かどうかは明言しなかった。
 共産党が入手した資料には「60~63番」は「首相・官房長官等推薦者」と明記されている。同党の田村智子氏は理事会後、「『聞き取りはしない』と言い続けてきたが、さすがにこれは通用しないと思ったのだろう」と指摘したうえで、「与党が64、65と分かっている。(60番台という言い方をして)与党にまで責任を拡大するのか」と批判。「(60~65と付されていれば)普通は首相から始まると思うだろう」と述べ、「60」が首相枠であるとの認識を示した。
 また、野党側は招待者名簿データの廃棄記録の提出を求めたが、内閣府は「これ以上調査しない」と拒否。ほかの質問でも、従来の説明を繰り返すか、野党が主張する再調査を拒否した。
 杉尾氏は終了後、記者団に「半歩前進したが、納得できない点が多々あるので、徹底的にしつこく(追及を)やっていかなければいけない」と述べ、理事会を再度開くよう与党に求める考えを示した。
 共産の小池晃書記局長は同日の記者会見で「(衆院で)聞き取りの必要はないと言っていたのに、(参院で)聞き取った結果、明らかな事実が出てきたので、もっと聞き取らないといけない。全く解決していないので、引き続き追及していきたい」と述べた。
 理事会の開催は与野党合意に基づく。17日には衆院内閣委理事会が開かれたが、「60」の番号が「首相枠」か否かの質問に対し「配送するため便宜的につけたもので、それ以上調査する必要はない」と回答。それ以外の質問にも大半は従来通りの回答を繰り返すのみだった。