images福島第一原発の汚染水の現状をみれば、この原子力という扱いにくいエネルギーの位置づけを再定義すべきではないか、ということは明確になる、と、思っています。

核兵器だけでなく、原子力エネルギーについても、来日中のローマ教皇は、積極的に発言を続けているようです。
日本政府としては、その言動に注視せざるを得ないことでしょう。日本人の中にカトリック信者はそれほど多くないとしても。



朝日新聞から


教皇、震災被災者と面会 核エネルギーからの転換訴える

 来日中のローマ・カトリック教会トップ、フランシスコ教皇が25日、都内で東日本大震災の被災者と面会した。東京電力福島第一原発事故による避難者の「証言」を聞いた教皇は、演説の中で「将来のエネルギー源について、重大な決断がされなければならないだろう」と言及。事故の復興が進まない現状に触れ、エネルギーとして核を利用することからの転換を訴えた。

 教皇は、原発事故によって「科学的、医学的な懸念に加え、社会の構造を立て直すという大きな課題が残った」と指摘。問題の解決が進まないことから、日本の司教団が、原子力の使用を続けることに懸念を示し、原発の廃止を求めていることに触れた。
 その上で、「我々の時代は人間の発展を技術的進歩で測ろうとしてきた」とし、「このような技術中心主義が、しばしば人間や社会のあらゆる面を縮小させてきた」と述べた。最も重要なことは「立ち止まって、我々がどうありたいのか、批判的に見つめ直すことだ」と提言。「ただ自己中心的な決断をすることはできない。我々には将来の世代への責任があるということを、認識すべきだ」と訴えた。