imagesトランプ大統領は、明らかに、安保条約についての「誤解」を、自らの政治的利益のために利用している、と、思います。
アメリカ国民、自分の支持者たちに対し、日本を「敵役」と印象付ければ、政治的に利益がある、ということでしょう。

その「敵」と交渉して、国益を取り戻す大統領、というイメージ。

そのことを理解して、あえて、何も言わなかった、のか。
それとも、アメリカ政府には、大変な首根っこを掴まれているから、日本政府や総理大臣は、なにも言えないのか。

安倍首相も、自らの政治的利益のために、外交をしているのは同じなので。

せめて、駐留している米軍兵士の法的身分の問題や、日本領空にある米軍管轄の空域の問題、そして、辺野古の問題も。

いくらでも、日本側が持っている「不満」はあります。安倍首相は、それを代弁しなければ。


東京新聞から

首相、大統領の同盟批判たださず 日米首脳会談で

 安倍晋三首相は28日、トランプ米大統領と大阪市内で会談した。日米安全保障条約を片務的だと批判したトランプ米大統領の発言には触れなかった。同盟における日本側の役割は不十分だと繰り返し主張するトランプ氏に再考を促せば、反発を招くと判断したとみられる。首相は会談で、日本人拉致問題の進展につながる日朝首脳会談への協力を改めて要請した。

 トランプ氏の発言について、日本政府は「額面通りに受け取れない不規則な発言」(外務省幹部)と位置付け、取り上げない方針。2017年の日米共同声明で両首脳は同盟の重要性を正式に確認していると説明し、懸念解消に努める構えだ。