imagesライバル社を買収するなら、そもそも、新型機を自前で開発する必要はなかったのでは?

カナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社が、世界の小型旅客機の市場をほぼ独占している状態にあります。旅行で飛行機に乗るのが好きな方は、必ず、どちらかに乗ったことがあるのではないか、と思います。

それより大きな機体の市場は、アメリカのボーイング社とヨーロッパのエアバス社が独占しています。

三菱重工が、アメリカのボーイング社の「なわばり」に抵触しない、小型旅客機の市場に新規参入することを考えて、MRJという機体を開発しました。
しかし、ライバルの会社からは、この画期的な新型機の型式認定がなかなか降りない、というような妨害工作を受けているように思います。当然といえば、当然ですが。
MRJの開発が停滞している間に、ライバル社たちは、同様のアイデアを盛り込んだ新型機を開発し、すでに、世界に販売をはじめています。

全くねえ。

とはいえ、うまく、買収できたら、今後の展開が楽しみではあります。


NHKのニュースサイトから

三菱重工 ボンバルディア社小型旅客機部門の買収交渉

国産初のジェット旅客機の開発を進めている三菱重工業は、ライバルでもあるカナダの航空機メーカー、ボンバルディアから小型ジェット旅客機事業の一部を買収する方向で交渉していることを明らかにしました。

三菱重工はカナダのボンバルディアの小型ジェット旅客機事業のうち、座席数50席から100席クラスの飛行機を製造している部門の買収交渉を進めているということです。
三菱重工は、座席数70席から90席程度のジェット旅客機「MRJ」の開発を進めています。
しかし、相次ぐトラブルで初号機の納入時期が5回も延期し、納入は、当初の計画の7年遅れとなる来年の半ばまでずれ込んでいます。
一方、ボンバルディアは小型ジェット旅客機の分野では豊富な実績を持ち、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルとともに世界的に高いシェアを占めています。
三菱重工としては今回の買収によって、開発ノウハウや、機体を納入したあとのメンテナンス体制を強化したい考えです。
また、同じクラスの旅客機を製造するライバルの買収によって今後の開発や販売を優位に進めたいねらいもあるものとみられています。