93bccc17.jpg言論の自由は最大限に保証されなければならない、と、思いますので、この問題は、大変、重要なポイントを含んでいる、と、思っています。

私は、百田尚樹さんの考え方や発言には、全くと言っていいほど、共感できない立場にいます。
「永遠の0」という小説も、百田氏が、いろいろなエピソードを織り交ぜて作り上げたフィクションであることはまちがいありませんし。

その百田氏が、「日本国記」というすごいタイトルの書籍を出したことも知っていますが、全く、読んでいませんので、その内容にについて批判をすることはしません。

なぜ、読まないかといえば、その本にお金を出して入手すること自体が、百田氏を応援することになってしまう、というジレンマから、です。

百田氏の書物を批判する作家にも、きちんと作品を発表する権利があると思います。



毎日新聞から

百田尚樹さんの「日本国紀」批判で出版中止 作家が幻冬舎を批判

 作家・百田尚樹さんの著書「日本国紀」(幻冬舎)を批判する投稿をツイッターでしたことで、「幻冬舎から刊行予定だった文庫本を出せなくなった」と作家の津原泰水さん(54)が訴えている。既に幻冬舎から単行本で発売されている津原さんの小説が今春、同社から文庫化される予定だった。が、作業が大詰めとなった今年1月、同社の担当編集者から「(日本国紀の)販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない」と伝えられたと主張する。幻冬舎側は毎日新聞の取材に、「文庫化を一方的に中止した事実はない」と否定する一方、日本国紀への批判をやめるよう津原さんに働きかけたことは認めた。
(引用終わり)