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ニュージーランドで起きたことが、日本で起きないとはいえない、と、私は心配しています。
犯人を厳罰に処するだけでは、同じような犯罪を防止することはできない、とも、思います。

私たちの国でも、障害者の大量殺人事件などもありました。犯罪者の動機の思想には、同じものが流れているのではないか、と、思っています。

人種差別から始まって、そのうちに、障害者や高齢者など、弱い立場の人々の排斥にも繋がっていく恐れが高いのです。

私たちの心に中のどこかに、犯人と同じ気持ちがないかどうか、しっかりと確認しておくべき、とも思っています。

被害者の方々のご冥福や、早い快癒をお祈りしています。


毎日新聞から

「海外旅行であの子は変わった」 容疑者の祖母語る NZ銃乱射

 ニュージーランド南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)2カ所で15日に起きた銃乱射テロ事件で、ブレントン・タラント容疑者(28)の親族が17日、オーストラリアメディアの取材に応じた。容疑者は、2010年に父親ががんで死去したのをきっかけに欧州を旅行。祖母は「海外旅行してから、あの子はすっかり変わってしまった」と語った。

 タラント容疑者によるものとみられる「犯行声明」には「フランスではどこにいっても侵略者(移民)がいた」などの記述があり、欧州旅行を通じて排他的な思想を強めていったとみられる。
 タラント容疑者はオーストラリア東部グラフトンの出身。祖母のマリー・フィッツジェラルドさん(81)によると、高校時代はコンピューターゲームをしてばかりだったという。今回の事件について、フィッツジェラルドさんは「家族全員が非常にショックを受けている。(容疑者は)明らかに精神状態が健全ではなかったのだと思う。取り返しのつかないことをしてしまった」と語った。
 タラント容疑者が故郷に戻ったのは、1年前の姉の誕生日が最後。伯父のテリー・フィッツジェラルドさんは「殺害され、けがをした方々やその家族にとても申し訳ない気持ちだ」と謝罪した。