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安倍政権の指導力不足は、国政に混乱をもたらしている、と、私は感じます。

見せかけだけの厚労省の「第三者」委員会の追加報告書には、虚偽はあったが組織的な隠蔽はなかった、という結論ありき、の結果となっており、そもそも、樋口委員長が「第三者」と呼べるのか、という疑義も指摘される事態になっています。

総務省の統計委員会が、厚労省の第三者委員会の結果を批判した、ということも大変なことと思いますが、それに対して、樋口委員長が反論をしたようです。

「事実関係と責任の所在を解明する場だ。統計技術的、学術的観点から検討を行う場ではない」

ということで、図らずも、自分たちの調査には、限界がある、ということを表明してしまった、と、私は感じています。

こうなれば、野党が要求しているように、厚労省の統計不正問題は、野党が推薦する委員も含めて、新たに組織を作って、再々調査を行うべき、と、思います。


沖縄タイムスから

樋口委員長、再調査批判に反論 特別監察委は「責任解明の場」

 厚生労働省の毎月勤労統計不正を再調査した特別監察委員会の樋口美雄委員長は7日の参院予算委員会で、総務省統計委員会が再調査を批判した意見書に反論した。監察委の役割について「事実関係と責任の所在を解明する場だ。統計技術的、学術的観点から検討を行う場ではない」などと述べた。

 根本匠厚労相は意見書の内容に関して「統計委が厚労省に説明を求めたい事項を示したものと受け止めている。適切に説明したい」と語った。
 統計委は6日に意見書を公表し「どういう理由で不適切処理を始めたのか、分析も評価もない」と指摘していた。