森ゆうこ
今日の参議院予算委員会での審議、自由党の森ゆうこ氏の質疑は、大変、聞き応えのあるものでした。
森ゆうこ氏は、自由党ですが、国民民主党新緑風会という院内会派に属しています。

森ゆうこ氏は、辺野古への新基地建設問題について、いろいろな視点から、論理的に政府を追い詰める質問を繰り出し、政府側の回答がしどろもどろになっていました。

辺野古への新基地建設問題の出発点は、普天間基地の危険性除去、ですが、それについて、日米の間で話し合いが行われ、普天間基地を返還するための条件、が提示されています。
これが実現しないのであれば、辺野古に新基地を建設しても、普天間基地は返還されません。

このことを改めて、森ゆうこ氏の質問から認識することができました。

「8条件」

日米両政府が2013年4月に合意した「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」というのでは、普天間飛行場の「返還条件」として以下の8項目を列挙しているそうです。

(1)海兵隊飛行場関連施設等のキャンプ・シュワブへの移設
(2)海兵隊の航空部隊・司令部機能及び関連施設のキャンプ・シュワブへの移設
(3)普天間飛行場の能力の代替に関連する、航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急時の使用のための施設整備は、必要に応じ実施
(4)普天間飛行場代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善
(5)地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞及び関連する諸問題の発生の回避
(6)隣接する水域の必要な調整の実施
(7)施設の完全な運用上の能力の取得
(8)KC-130飛行隊による岩国飛行場の本拠地化

(以上)

この8項目を見て、不思議に思うのは、第3の項目には具体的に「新田原基地」「築城基地」と書かれていますが、第4の項目には「長い滑走路の民間施設」としか書かれていません。
これについて、具体的な地名を書くことができなかった、のだろう、と、思いますが、森ゆうこ氏は「那覇空港」であろう、と、政府に質問しましたが、政府は、その固有名詞をあげることを避けました。