01077227.pngまたまた、冤罪事件の疑い、しかも、無罪を疑う証拠の毀損行為が行われた疑い、さらに、再審請求が認められる可能性が低い、という問題。

日本の刑事司法には、様々な問題点がある、と、思っています。


NHKのニュースサイトから

“防犯カメラ映像 判決と異なる” 18年前の強盗事件で新証拠

18年前に兵庫県姫路市で起きた強盗事件で有罪が確定した男性について、判決の認定とは異なる犯行状況が防犯カメラの映像の解析で明らかになったとして、弁護士が、裁判のやり直しを求めて新たな証拠を裁判所に提出しました。

この事件は、平成13年、兵庫県姫路市の郵便局に2人組の男が押し入り、2300万円が奪われたもので、有罪判決が確定したナイジェリア人の40代の男性が、服役後に無実を訴え裁判のやり直しを求めています。
郵便局の防犯カメラの映像では、2人組のうち判決で男性とされたほうの犯人が窓口のカウンターを乗り越えて画面の外に消えたあと、もう1人の犯人が目出し帽を脱ごうとした瞬間、不自然なノイズが入っていました。現場には目出し帽が1つ残されていて、判決では、もう1人の犯人が脱いだと認定されています。
ところが、男性の弁護士によりますと、アメリカの研究者に依頼して修復した映像では、もう1人の犯人は目出し帽を脱ごうとしたものの脱いでいなかったという、判決とは異なる状況が明らかになったということです。この場合、遺留品の目出し帽は男性とされたほうの犯人が残したことになります。
しかし、この目出し帽からは男性のDNAの型は検出されなかったということです。さらに、映像の不自然なノイズは人為的に加工されて生じたという鑑定結果も出たということで、弁護士は18日、新たな証拠として神戸地方裁判所に提出しました。
今後、行われる審理で争点になるとみられます。

捜査と裁判の経緯
事件が起きたのは平成13年6月19日午後3時すぎ。兵庫県姫路市の郵便局にレインコートを着て目出し帽をかぶった2人組の男が押し入り、2300万円が奪われました。
警察は、現場から走り去った車の目撃証言などから1キロほど離れた倉庫を調べ、奪われた現金や、犯人のものとみられる目出し帽、レインコートなどを見つけました。
そして、事件翌日、この倉庫を持つ経営者のナイジェリア人の男性を強盗の疑いで逮捕しました。
さらに、この次の日、倉庫で働いていた従業員の男が警察に出頭し、逮捕されます。
男性は一貫して無実を訴え、従業員の男は「共犯者は別の男だ」として男性の関与を否定しましたが、検察は2人を起訴しました。
裁判所は、男性の倉庫から現金や目出し帽が見つかったことなどを根拠として懲役6年の判決を言い渡し、その後、判決は確定しました。
男性は服役後、えん罪を訴え、再審=裁判のやり直しを求めました。
しかし、神戸地方裁判所姫路支部は「実行犯でないとしても共犯者であることが、強く推認される」として再審請求を認めませんでした。
この決定について大阪高等裁判所は「男性を実行犯とした確定判決とは異なる判断をしているのに、そのための審理が尽くされていない」として、改めて神戸地方裁判所で審理するよう命じていました。