経団連中西会長法案の名前も、いつの間にか、マスコミでは、「外国人労働者」法案から、「外国人材」法案に呼び名が変わっていましたが、私は、外国人労働者法案というのが正しいと感じています。

成立後は、「外国人材拡大法」という名称で呼ばれるようになるようです。

成立後の経済界の反応を見ても、この法案が誰のためのものだったのか、よくわかるように思います。

野党が激しく反対し、この法案の成立が困難であればあるほど、この法案をごり押しした安倍自民党にはメリットがある、とも感じています。

この法案によって利益を得る財界からの感謝、そして、支援が得やすいから、です。


NHKのニュースサイトから

外国人材拡大法 経済界の反応 歓迎の一方で課題も

外国人材の受け入れを拡大するための法案が成立したことについての経済界の反応です。
経団連の中西会長は「社会生活や産業基盤の支え手の確保という課題に真摯に対応したものであり、歓迎する」とコメントしています。

そのうえで、国会での審議の過程で技能実習生の労働や生活の問題が指摘されたことを踏まえ、「経済界としては適正な雇用・労働条件の確保を図っていく。取引先も含めた法令遵守やともに生きる社会の実現に取り組んでいく」としています。
日本商工会議所の三村会頭は「法案の成立を高く評価する。中小企業は深刻な人手不足に苦しんでいる。新たな制度が円滑に外国人材を受け入れられる有効な制度になるよう強く期待する」とコメントしています。
経済同友会の小林代表幹事は「外国人就労における政策転換の第一歩だ」としながらも「国会審議の過程で外国人材の受け入れ見込み数や対象職種、必要な技能水準など制度の根幹に関わる部分についての議論なく成立したことは遺憾だ。今後、政府は技能実習制度の廃止を含めた見直しも視野に入れつつ、外国人材受け入れの基本的考え方と、政策の本格的な議論を進めるべきだ」というコメントを出しました。