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建物の構造上、被告と弁護士を仕切る板がない部屋での接見となったため、刑務官の同席を求めたところ、弁護士がそれを拒否したため、接見を行わず、刑務所側が被告を連れ帰った、という事案です。

今回の判決は、

刑務所が被告と弁護士との接見をさせず、連れ帰ったこと は、違法
刑務官の同席を求めたこと は、違法ではない

という内容のようです。


毎日新聞から

鳥取地裁
刑務官「接見交通権」侵害認める 国に賠償命令

 鳥取地裁倉吉支部(鳥取県倉吉市)で、刑務官の立ち会いなしに男性被告=受刑後、出所=と接見させなかったのは違法だとして、当時の弁護人が42万5300円の国家賠償を求めた訴訟で、鳥取地裁は26日、国に11万4000円の支払いを命じた。藤沢裕介裁判長は「刑務官らが被告を連れ帰った行為は(刑事訴訟法で認められた)接見交通権を侵害し、違法」と判断した。

 判決によると、松本弁護士は2016年11月、覚せい剤取締法違反罪で有罪判決を受けた男性被告に控訴の意思を確認するため、倉吉支部に接見を申請。支部には接見室がなく、勾留質問室での接見が認められた。しかし、室内には被告と弁護士との間を仕切る板がないため、被告を護送する鳥取刑務所は、逃走の恐れがあることなどを理由に、接見に刑務官を立ち会わせるよう要求。松本弁護士がこれを拒否すると、刑務所側が被告を連れ帰った。
 判決では、被告を連れ帰った行為が接見の実施に配慮する法的義務に違反すると指摘する一方、刑務所側が刑務官の立ち会いを求めたこと自体は「被告を制止する権限がある」などとし、違法とまでは認められないとした。
 松本弁護士は「接見交通権の重要性をしっかりと確認してもらうことができ、ほぼ満足している」と評価。鳥取刑務所は「判決内容を精査し、関係機関と協議した上で適切に対応したい」としている。