imagesこういうところからも、今の安倍政権のパワーダウンを感じることができるように思います。

以前なら、菅官房長官も、援護射撃をしたのではないか、ということですが、今回の柴山文科大臣の発言に対しては、一定の距離を置くような発言で、お茶を濁しています。

このままでは済まないだろうなあ、と、思います。

私は、教育勅語については、その文面の中身の一部には、世界平和であるとか、友人と仲良くするとか、家族を思いやる、とか、生きていく指針となるような、普遍的な内容が含まれていることは認めます。

しかし、このような大切なことを子供に伝えるのに、教育勅語を持ち出す必要はない、と、思っています。当然のことだから、です。

それよりも、天皇陛下の言葉を最優先に、というのは、民主主義の仕組みの法治国家にはそぐわない、と、思います。それを持ち出そうとするのは、もっと、別の政治的な思惑がある、と、思わざるを得ません。

そして、今の安倍首相や安倍政権を支える人たちの中には、自分たちの政治的立場、国家像に都合のいいような天皇像、皇族のあり方を勝手に想定しており、今の平成天皇やそのご一家の現状を直視せず、現代日本における天皇像や皇族のあり方を模索してこられた、天皇陛下や皇族の方々のお気持ちを無視した、おぞましい政治的な言動に、私は辟易しています。

教育勅語の復活を求める政治勢力ほど、今の天皇一家を軽視する言動に終始している、と、私は感じています。


NHKのニュースサイトから

野党 教育勅語めぐる柴山文科相の発言を追及する構え

第4次安倍改造内閣の発足を受け、野党側は、新閣僚の資質をただす必要があるなどとして、早期に臨時国会を召集するよう求めており、教育勅語をめぐる柴山文部科学大臣の発言を追及する構えを見せるなど、攻勢を強めていく方針です。

第4次安倍改造内閣の発足を受け、立憲民主党など野党6党派は、新閣僚の資質をただす必要があるなどとして、早期に臨時国会を召集するよう求めています。
こうした中、新たに就任した柴山文部科学大臣は、初閣議のあとの記者会見で、教育勅語についての見解を聞かれ、「現代風に解釈されたり、アレンジしたりした形で使える分野は十分あり、普遍性を持っている部分が見てとれるのではないか」などと述べました。
これについて、菅官房長官は「政府としては、積極的に教育勅語を教育現場に活用しようという考えはない」と述べたものの、立憲民主党の辻元国会対策委員長は「認識違いが甚だしい」と述べたほか、国民民主党の玉木代表は「就任時の発言としては少し軽率なところがあった」などと批判し、国会で追及する構えを見せています。
また、野党側は、麻生副総理兼財務大臣が留任したことについて、「財務省の決裁文書の改ざんなどで、政治責任を取らないことが明確になった」などと反発しており、秋の臨時国会で政府・与党への攻勢を強めていく方針です。