imagesあの戦争にまけて、そのあと、GHQの命令によって、社会のしくみがいろいろ改変されたのですが、たとえば、軍の保有禁止、農地改革、財閥解体、そして、内務省の解体、がありました。

内務省という組織は、国の治安維持や地方政治の遂行を目的として、警察機構が中心となって構成される役所ですが、戦前の日本では、県知事は選挙で選ばれるのではなく官選であり、内務大臣や総理大臣の指揮下にありました。それに、警察、医療や衛生、土木事業なども管掌して、国内をコントロールしていました。

戦後、警察機構は、地方自治体レベルに分割され、国家警察という組織はなくなりました。地方警察は公安委員会のもと活動するしくみになっています。
県知事は、選挙で選ばれる制度となり、地方自治制度が確立しました。

内務省の解体が、日本の占領政策の重要政策でした。

それから、地方自治は総務省が所掌しており、国家公安委員長が警察組織を担当、厚労大臣が医療や衛生、社会保障制度を担当しています。

いま、安倍政権のもと、警察官僚出身の元官僚が首相官邸を仕切り、実質的に「内務省」が復活しているのではないか、と、感じるようになりました。

大丈夫でしょうかね。
この国の行く末。