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実際に、「戦闘地域」にいたのに、そのように報告していなかった、ということであるなら、これは、シビリアンコントロールの問題になる、と、私は思います。
そして、日本国憲法違反であった、という疑いが生まれてきます。

そもそも、自衛隊は「戦力ではない」、「軍隊ではない」という、憲法の規定から逃れるための強弁というかごかましが、日報を隠す、というようなシビリアンコントロールに疑義がある、今の事態を招いていると、私は思います。

そして、安倍首相がめざす、「憲法9条に自衛隊の明記」という改憲では、この問題を根本的に解消することになりません。


朝日新聞から

小泉元首相「戦闘の報告なかった」 陸自イラク派遣巡り

 防衛省が存在しないとしてきた自衛隊のイラク派遣の際の活動報告(日報)の中に「戦闘」という文言が複数箇所記されていたことについて、小泉純一郎元首相は14日、「戦闘地域には行かないという前提で出した。戦闘をしている報告は一切なかった」と述べた。水戸市内で記者団に語った。

 小泉元首相は在任中の2004~06年、イラク復興支援特別措置法に基づき陸自をイラク南部のサマワに派遣。国会では「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」と明言していた。
 小泉元首相はこの日、「(戦闘の)解釈は色々だから」とも話し、当時の答弁との矛盾は「なかった」と強調した。