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逃走のおそれはない、とは思いますが、証拠隠滅の恐れがありませんか。

もちろん、私は、「代用監獄」とまで呼ばれる、警察の取調べのための身柄拘束が多いことや、期間が長いことなど、日本の刑事司法のありかたには、人権上の問題がある、と、思っています。

だからこそ、その運用に「特別な」配慮の余地があり、恣意的な運用が可能なのであれば、現役大臣の秘書の逮捕と早期の釈放には疑問を感じるのです。

国民の人権を抑制しながら、その引き換えに、自分たちの組織の権限や政治的利益を得る、というのはまったくもって正しくない、と、私は思います。

権力の恣意的な運用、権力におもねる警察権力や検察、そして、それを容認する裁判所も。



NHKのニュースサイトから

世耕経産相の秘書逮捕 運転手を殴った疑い 処分保留のまま釈放

世耕経済産業大臣の60歳の政策担当秘書が、酒に酔った状態でタクシー運転手の顔を数回殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されました。この秘書は、18日夕方処分保留のまま釈放され、警視庁は、任意で捜査することにしています。

世耕経済産業大臣の川村太祐政策担当秘書(60)は、17日未明、タクシー運転手の男性の顔を、素手で数回殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されました。
川村秘書は、酒に酔った状態でタクシーに乗り、目的地のJR東中野駅に着いても寝ていたたため、運転手が起こしたところ、いきなり殴ったということです。
警視庁は、認否については、捜査に支障があるとして、明らかにできないとしています。東京地方検察庁は、18日夕方、この秘書を処分保留のまま釈放し、警視庁は、今後任意で捜査することにしています。

世耕大臣「心からお見舞いとおわび」
政策担当秘書が暴行の疑いで逮捕されたことについて、世耕経済産業大臣は「被害者の方に心からお見舞いとおわびを申し上げたいと思います。弁護士によりますと、本人は非常に深く反省しているということでした。被害者の方にしっかり寄り添って個人としての責任を果たしてほしい」とするコメントを出しました。