imagesさすが、二階氏、というところを感じます。
外交交渉というのはこういうことであり、互いに譲り合わないと、合意にはいたりません。

また、国民のナショナリズムをかきたてる発言をして、求心力や支持率をあげようする政治家には、私たちは注意が必要なのです。
このことをあらためて、思い出しました。

そして、今の安倍政権を支える二階氏が、このような発言をしたことにも驚きです。
しかも、「外交が得意」と自認する安倍首相の外交姿勢を批判するとは。

もちろん、私は安倍首相の外交をあまり評価していませんけれども。


朝日新聞から

「1ミリも動かさないと言ったら何も動かない」二階氏

 自民党の二階俊博幹事長は2日、安倍晋三首相が慰安婦問題の日韓合意について、「1ミリも動かすことはあり得ない」としていることについて、「1ミリも動かさないと言ったら、そんな交渉に国の将来を任せられますか」などと述べ、何らかの妥協を検討すべきだとの考えを示した。

 BS朝日の番組収録での発言。首相は、韓国の文在寅政権が日韓合意に否定的な新方針を示したことに対する反論として「1ミリも」と述べてきた。二階氏は収録終了後も記者団に「国のトップが1ミリも動かさないと言ったら何も動かない。それはなかろう」と強調。「外交はもとよりそんなものだ。自分の主張だけで通るなら、家の中で考えておればいい。そうはいかないところに外交の難しさがある。よく話し合うことだ」と述べた。

(引用終わり)

NHKのニュースサイトから

自民 二階幹事長 外交では対話が重要と指摘

自民党の二階幹事長は、東京都内で記者団に対し、安倍総理大臣が「慰安婦問題をめぐる日韓合意は1ミリも動かすことはありえない」と発言したことに関連して、外交では対話が重要だと指摘しました。

慰安婦問題をめぐる日韓合意について、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が、問題は解決していないとする立場を表明しているのに対し、安倍総理大臣は、先月31日、参議院予算委員会で「日韓合意は1ミリも動かすことはありえず、韓国側にも約束を果たすよう強く求めたい」と述べました。
これについて、二階幹事長は2日夜、記者団に対し「外交で、国のトップが、1ミリも動かさないと言ったら、何も動かない。1ミリということはなかろう」と述べました。
そのうえで、二階氏は「自分のところの主張だけをして、それで通るのだったら、家の中で考えていればいいが、そうはいかないところに外交の難しさがある。話し合いは本当に大事なことだ」と述べ、外交では対話が重要だと指摘しました。

一方で、記者団が「日韓合意を見直すことも考えられるということか」と質問したのに対し、二階氏は「そうではない。何でもかんでも固く踏ん張っていないで、話し合いの場を持ってやるべきだということだ」と述べました。