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国会答弁で、財務省が、森友問題に関連して、「すでに開示した文書以外にも関係する内部文書が確認」とのことです。

しかし、これは、真相究明に向けた財務省の真摯な態度、ではなくて、財務省側からの安倍首相サイドに対する牽制であろう、と、私は感じます。

財務省は、官僚機構として、第一に安倍政権を守っている、のではなくて、自分たちの組織防衛を優先しているので、このようなことが起きてきます。
おそらく、佐川国税庁長官の国会招致を容認しないように、ということか、と、想像しています。


毎日新聞から

参院予算委
「森友」まだ文書存在 理財局長認める

 財務省の太田充理財局長は1日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却問題に関する内部文書が、これまでに開示した5件以外にも存在すると明らかにした。太田氏は「公表によって法人などに被害を生じさせないか確認するなど、鋭意作業をしている」と述べた。共産党の辰巳孝太郎氏への答弁。

 財務省は当初、国会で「記録を廃棄した」と説明していたが、毎日新聞などの情報公開請求に対し、近畿財務局内の法的な「相談記録」などを開示した。一方、会計検査院への文書提出は、昨年11月の検査報告公表の前日だった。太田氏は「請求への対応の過程で存在に気付き、大至急提出した。おわび申し上げる」と陳謝した。
 また、学園が設置を計画した小学校の棟上げ式に安倍晋三首相の妻、昭恵氏を招待していたと主張していることに関し、首相は「招待されていない」と否定した。


NHKのニュースサイトから

首相 森友問題で昭恵夫人 金額交渉などの関与一切ない

参議院予算委員会で、森友学園の問題をめぐって、共産党が、安倍総理大臣夫人の昭恵氏が、学園側に、財務省との面会の内容を問い合わせたことを示す音声データを入手したと追及したのに対し、安倍総理大臣は、昭恵氏が国有地売却をめぐる金額交渉などに関わったことは一切ないと反論しました。
この中で共産党の辰巳孝太郎氏は、森友学園の問題に関連して、籠池前理事長と妻が、おととし3月に財務省を訪れて担当者と面会したあとに大阪に戻り、近畿財務局などとやり取りをした音声データを新たに入手したと説明しました。

そのうえで辰巳氏は、「安倍総理大臣夫人の昭恵氏の関与がはっきり表れた驚きの発言が録音されている。籠池氏は『きのう、われわれが財務省から出たとたんに安倍夫人から電話があり、「どうなりました。頑張ってください」と言った』としている。じか談判の中身を尋ねて応援の気持ちを伝えていたということだ」と追及しました。
これに対し安倍総理大臣は、「今のは籠池氏の発言だ。ころころ言っていることを変える人物がそういう証言をしていると紹介されたのだろう。売買について、金額の交渉などに一切関わっていないというのは今までも答弁しているとおりだ」と述べました。
さらに安倍総理大臣は、昭恵氏に電話したのかを確認するよう求められたのに対し、「何年も前の話なので、本人に聞いても覚えているかどうかわからない。事前に質問通告があれば、当然聞く」と述べました。
一方、財務省の太田理財局長は、先に近畿財務局が学園との交渉のいきさつなどが記された文書を情報公開請求に応じて開示したことに関連し、開示した文書を会計検査院に提出するのが遅くなったことを謝罪したほか、すでに開示した文書以外にも関係する内部文書が確認され、現在、内容を精査していることを明らかにしました。
日本維新の会の片山大介氏は、待機児童問題をめぐり、「安倍総理大臣は『2020年度までに32万人分の保育の受け皿を整備する』と述べ、このうち6万人分は前倒ししてこの3月に達成するとしているが、保育士を本当に確保できるのか」とただしました。
これに対し安倍総理大臣は、「保育人材の確保に向けて、保育士の処遇改善をはじめとする総合的な支援に取り組んでいる。今年度末までに必要なおよそ11万人以上の保育人材を確保できる見込みで引き続き人材の確保に取り組みたい」と述べました。
自由党の山本共同代表は、森友学園の問題で籠池前理事長が去年の証人喚問の際に、昭恵氏から100万円の寄付を受け取ったなどと証言したことについて、「現金100万円を籠池氏に渡すよう、昭恵氏に直接指示したのか。それとも事実が違い、籠池氏が偽証を行ったという理解か」と質問しました。
これに対し安倍総理大臣は、「私はそのように考えている。昨年、相当の回数答弁させてもらっているが、そんな事実はない」と述べました。
立憲民主党の蓮舫・参議院国会対策委員長は、保育士の待遇改善をめぐり、「月額3000円の待遇改善は知っているが、足りない。それよりも、なぜ3歳から5歳の幼児教育無償化を優先するのか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は、「優先しているわけではない。今年度の補正予算案と新年度予算案に月額3000円の処遇改善を盛り込んでおり、保育士の確保や他産業との賃金格差を踏まえた処遇改善にさらに取り組み、2019年4月からさらに3000円上げていく」と述べました。
参議院の会派「無所属クラブ」の薬師寺みちよ氏は、2年後の東京オリンピック・パラリンピックに関連して、「今年度の補正予算案に開催準備のための費用として300億円が計上されている。オリンピック・パラリンピック、そして『平和』について、どう考えるか」と質問しました。
これに対し、安倍総理大臣は、「オリンピック・パラリンピックは、世界最大の平和の祭典であり、国際的な相互理解や友好関係を増進させるものだ。東京大会では、世界各国がスポーツを通じて理解しあい、和解し平和をつくる重要さを発信する大会にしたい」と述べました。