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ドイツでは、あの戦争のときの犯罪を追求する努力が、今でも、継続されています。
ひるがえって、私たち日本人はどうでしょうか?
しっかりと考えておきたい、と、思います。


NHKのニュースサイトから

96歳元ナチス親衛隊員 ユダヤ人虐殺関与の罪で収監へ

第2次世界大戦中、アウシュビッツ強制収容所でユダヤ人の大量虐殺に関わったとして殺人ほう助罪で有罪判決を言い渡された元ナチス親衛隊の96歳の被告について、ドイツの裁判所は執行猶予を求める被告側の訴えを退け、被告は収監される見通しとなりました。

第2次世界大戦中にナチス・ドイツの武装親衛隊の隊員だったオスカー・グレーニング被告はおととし、アウシュビッツ強制収容所でユダヤ人30万人の虐殺に関わった殺人ほう助の罪で禁錮4年の判決を受けました。
グレーニング被告の弁護士は、96歳の被告を収監することは生存権の侵害だとして執行猶予を求めていましたが、ドイツの憲法裁判所は29日、刑務所でも適切な医療を受けられるほか、容体が急変した場合などには刑の執行を一時的に中断することもできるとして訴えを退けたと発表し、被告は収監される見通しとなりました。
グレーニング被告は「アウシュビッツの簿記係」と呼ばれ、強制収容所に到着したユダヤ人から奪い取った金品の管理を担当していましたが、裁判の中で、ユダヤ人を働かせるかガス室に送るかの選別にも数回関わったことがあると、みずから明らかにしていました。
ドイツの司法当局は戦後70年以上たった今もナチスの犯罪の刑事責任を追及していますが、ナチスの関係者の高齢化が進み、今回の裁判は最後の重大な裁判になる可能性があるとして世界中から注目されていました。