日産自動車の問題ですが、官僚機構による業界のコントロールを緩和する、という観点からみれば、製造者責任の法整備も進んできた中で、もう、お役所が工業製品の質を管理する、という幻想から脱却すべき機会になるのではないか、と、思いますが、おかしいでしょうか。

そもそも、無資格の検査補助員によっても、国から資格を得た検査員による検査と、同等の検査が、完成車に対してしっかりと行われていたのではないか、と、私は感じています。証拠はありませんけれど。

つまり、形骸化し、空洞化した制度ではないか、と、感じるのです。