北朝鮮
安倍首相自身、北朝鮮の危険な緊張戦略に依存している、のではないか、とさえ、心配してしまいます。

河野外務大臣が述べているように、北朝鮮は、アメリカの出方をみながら、彼らなりに慎重に行動をしている、と、感じます。
小野寺防衛大臣がいうように、今回は、グアムの方向とは全く違う方向に弾道ミサイルを発射しました。

これは、明らかに、北朝鮮に対する経済制裁の強化が、堪えているのだろう、とも思います。
特に、石油が入らない、という事態は、大変なことと思うのです。

わたしたちは75年ぐらい前に、世界から経済制裁をうけて、「ABCD包囲陣」などと呼び、「備蓄している石油がなくなり、軍艦や航空機が使えなくなる前に、逆に、英米をたたき、南方資源の獲得をはかるべき」と、軍部の暴発を招いたことを忘れてはなりません。

経済制裁は、すでに、戦争の前段階であることを、わたしたちは知っておかねばなりません。

今の北朝鮮の指導者は、あの75年ほど前の日本の指導者たちより賢明であることを祈るばかりです。


朝日新聞から

北海道周辺に発射「北朝鮮、少しひるんだか」 河野外相

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、河野太郎外相は29日午前、外務省で記者団に対し「米国、韓国と連携して国連安全保障理事会の緊急会合を申し入れる」と明らかにした。河野氏は「我が国に対する危機が相当強くなってきている」と強調。「北朝鮮に対して圧力をかけ続けていく」との方針を改めて述べた。

 さらに北朝鮮から事前に通報がなかったことについて「危機に直面したとの情報はまだ入っていないが、少なくとも通報がなく、人命に関わる事態が起きる可能性がある」と指摘。記者団が北朝鮮が砲撃を予告していたグアム周辺ではなく、北海道周辺に撃った狙いについてただすと、「(グアム方向の)南に向けて打てば、今まで(北朝鮮が)それなりの挑発をし、米国がそれに対して対応をとってきたことを考えれば、北朝鮮がそれに少しひるんだということではあるのだろう」と分析した。

(引用終わり)

朝日新聞から

小野寺防衛相「グアムに向けて発射されたものではない」

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、小野寺五典防衛相は29日午前、防衛省で記者団に対し「(ミサイルは北朝鮮が米国に対して砲撃を警告していた)グアム付近への発射ではない」との見方を示した。ミサイルが北海道上空を通過したことについて小野寺氏は「日本上空を通過するということは大変危険な行為だ。日本にもまったく通告なしでこのようなミサイル発射を行うのは大変危険で、我が国に対する安全保障上の懸念が一層強まった」と強調。
①被害状況の確認
②米国などと連携して情報収集にあたる
③警戒監視にあたる
――を指示したと述べた。