svg「捜査が適正」であったかどうかを、警察自身が判断することはできません。

第一、第二の犯行が続けざまに起きた状況の中で、警察がやるべきことは、第三の犯行の防止である、と、私は思います。

今回、事情聴取を受けた後、自殺した方が、犯人だったかどうかが最大のポイントなのですが、とにかく、自殺という形でも、第三の惨事が起きた、ということになりますので、警察の失態である、と、思います。

逮捕するだけの容疑がないのであれば、任意の事情聴取、という荒技に出る前に、もう少し、身辺観察、そして、第三の犯行を防ぐために尾行追跡、を、するべきだった、と、私は思います。
大型連休中に、多くの捜査員を動員することにためらいがあったのでしょうか?


読売新聞から

親子死傷、聴取後に女性自殺…「捜査は適正」

 愛媛県今治市の市営団地で3日、住人の高齢親子が刃物で切りつけられて死傷した事件で、県警は5日、参考人として任意で事情聴取していた近所の30歳代の女性が自殺したと発表した。

 遺書があったという。県警は「聴取と死亡との因果関係は分からないが、捜査は適正だった」としている。
 県警によると、今治署で4日午後1時半頃から、殺人容疑などで女性の聴取を開始。同10時半頃終了し、家族の元に帰した。5日も聴取する予定で、捜査員が午前9時頃、同市内の関係先まで迎えに行ったところ、家族が室内で死亡している女性を見つけた。そばに遺書があったが、県警は内容を明かしていない。
 事件は3日午前9時頃発生。同市室屋町の市営団地の一室で、岡本久行さん(70)と母親のユキエさん(92)が女に刃物で襲われ、ユキエさんが死亡、岡本さんは重傷を負った。女は逃走し、岡本さんは「知らない中年の女だった」と話した。