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森友学園問題、次第に、財務省側が追い込まれてきていますが、それでも、佐川理財局長は、野党の追及を突っぱね続けています。
もう、佐川氏のキャリアは終わった、と思いますけれど、それまでして、佐川氏が守っているもの、忠誠を誓っているものはなにか、ということを考えてみました。

佐川氏は、安倍首相や安倍昭恵氏を守っているのではなくて、前の理財局長を含めて、先輩たち、そして、自らが属している、財務省の官僚組織を守っているのだと思います。

安倍首相は、
「私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」
と、国会で明言しましたので、この言葉も、脅しのように、官僚機構に突き刺さっているとは思いますけれど、安倍首相に忠誠を誓ったのではない、と、思います。

では、財務省の官僚機構は、いつ、森友学園の問題に関する書類などの証拠を白日のもとにさらすのか、そう遠い先ではない、と、思いますけれど。


朝日新聞から

籠池氏「交渉経緯、昭恵氏に報告」 国有地売却問題

 森友学園(大阪市)への国有地売却問題で、学園の籠池泰典・前理事長は28日、民進党が開いたヒアリングに出席し、2015年5月に結んだ定期借地契約について「(国側との)交渉の経緯は、(安倍晋三首相の妻の)昭恵氏に報告していた」などと発言した。昭恵氏への報告を国側にも伝えたとし、「後ろ向きだった契約に前向きになってくれた」とも述べた。

 ヒアリングは、東京・永田町の衆議院第二議員会館で行われた。籠池氏は冒頭、昭恵氏との関係について説明。小学校の開校準備を進めていたころの昭恵氏とのやりとりに触れ、「主人にお伝えしますと言ってもらい、何かすることはありますか、とまで言ってくれて、うれしかったことを覚えています」と話した。
 学園側は当時、小学校の設置認可と土地の準備を同時に進めていた。籠池氏はヒアリングで、「(土地を)定期借地で借りたいと思っていた」とし、「賃料の交渉で半月に一度、10日に一度は(財務省の)近畿財務局に行き、その都度、昭恵氏に報告していた」と発言。「近畿財務局の担当者にもそのことは伝えていたので把握していると思う」と話し、「突然、それまで後ろ向きだった定期借地に前向きになってくれた」と語った。
 安倍首相は、国有地売却への自身や昭恵氏の関与を繰り返し否定し、「私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」と公言している。

(引用終わり)

朝日新聞から

森友の録音記録巡り追及 財務省側「本人かわからない」

 森友学園(大阪市)への国有地売却問題で、財務省幹部が昨年3月、学園との土地取引について「特例」と学園の籠池泰典氏に述べた音声データが発覚したことについて、28日午前の衆院財務金融委員会で野党側が追及した。

 録音した籠池氏によると、面会相手は財務省の田村嘉啓・国有財産審理室長。田村氏は2015年秋、この土地について安倍晋三首相の妻昭恵氏付の政府職員から財務省に照会があった際、回答した幹部であることが明らかになっている。
 共産党の宮本徹氏は「報道されている音声データが本物の記録か職員に確認したか」と質問。財務省の佐川宣寿理財局長は「(田村氏)本人かどうかわからない」と確認を拒否。昨年3月のやり取りについては、「室長に聞いたが、(新たに発見された)埋設物についてやりとりしたが、その他の詳細、具体的内容は記憶していない」と述べた。