images天皇陛下が、国民に訴えたのは、自らの体力の衰えを実感したことによる自分の退位のことだけではなく、いや、それよりも、もっと訴えたいことがある、のだと思っています。

私は、天皇陛下や皇族の人権問題が根本にある、と、思っています。

天皇陛下は、みずからの政治的な立場をしっかりとりかいしておられるので、言いたいことも言えない窮屈なこと、のなかで、意見を述べられたのです。

そこで、私たちが、天皇陛下のお気持ちを忖度、しなければならない、のだと思います。

政府の有識者会議の座長代理をつとめた御厨氏が、このことについて、発言をし、読売新聞が報道しています。


読売新聞から

皇族減少への対応「退位前に検討を」…御厨氏

 政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」で座長代理を務めた御厨貴・東大名誉教授は22日、読売新聞のインタビューに応じ、皇族減少への対応について、「(天皇陛下の退位を実現する)特例法案が成立し、退位が(具体的な)スケジュールになる中で検討しなければならない」と述べ、政府は陛下の退位前から検討に着手すべきだとの考えを示した。

 御厨氏は「(皇族減少への対応は)長期安定の安倍政権でなければできない」と強調。具体策として「女性宮家創設とともに(旧宮家の皇籍復帰など)男性皇族の減少をどうするのかも一緒に議論すべきだ」と指摘した。
 御厨氏は、皇族減少への対応に際しては皇室典範を改正すべきだとし、「(退位に続いて)2度も3度も特例法とすれば、法的安定性を失いかねない」とも語った。