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特別監察が行われる事態となって、やっと、今まで、鳴りを潜めていた自民党の防衛族議員たちが、発言を始めたように思います。
ただ、その発言内容は、稲田防衛大臣を100%支援するようなトーンではなく、やや冷ややかに突き放すような論調には感じます。

さて、この問題の原点は、「背広組」の防衛官僚たちが、国会審議への影響を恐れて、この「戦闘」日報の存在を秘匿する、と、決断したことにある、と、思いますが、特別監察の焦点は、その判断が、防衛省の官僚機構のどのレベルまで了解されていたのか、ということになる、と、思います。

今の黒江哲郎事務次官は、安倍首相や菅官房長官の意向で決められた人事だった、と、記憶していますが、今回の「戦闘」日報隠しに関与していないのでしょうか?


NHKのニュースサイトから

防衛官僚が上層部と相談し公表しない方針伝えたか

南スーダンのPKO部隊の日報を実際には陸上自衛隊が保管していた問題で、陸海空の各自衛隊を運用する統合幕僚監部の防衛官僚が、防衛省の上層部に相談したうえで、公表しないという方針を陸上自衛隊に伝えた疑いがあることがNHKの取材でわかりました。誰の判断で公表は見送られたのか、今後は詳しいいきさつの解明が焦点となります。

南スーダンで大規模な武力衝突が起きた際のPKO部隊の日報について、防衛省は陸上自衛隊が破棄したと説明していますが、実際には陸上自衛隊の司令部に日報のデータが保管されていました。
防衛省幹部によりますと、陸海空の各自衛隊を運用する統合幕僚監部の防衛官僚は、ことし1月下旬に、陸上自衛隊でデータが保管されていたという報告を受けたということです。
さらに、この防衛官僚は陸上自衛隊からの報告を防衛省の上層部にも伝えて、対応を相談していた疑いがあることがNHKの取材でわかりました。この相談は、防衛官僚が報告を受けてから数日以内に行われ、その後、「今さら言えない」として、公表しない方針が陸上自衛隊に伝えられたということです。
結局、防衛省は陸上自衛隊に日報が保管されていたことを伏せたまま、別の部署で見つかったと先月7日公表しました。今後は陸上自衛隊の日報の存在が誰の判断で公表されないことになったのか、詳しいいきさつの解明が焦点となります。