svg
為替の問題よりも、先に、ダンピングが問われているようです。

中国から輸入される鉄鋼製品に制裁関税が課されることになるそうです。
これまでにも、いくつかの素材原料の輸入品がダンピングである、と、認定されているそうです。

これにより、

中国経済の失速
アメリカのラストベルト地帯の鉄鋼業などが回復
アメリカで売られている最終消費財の価格が上昇

というような影響があるのではないか、と、予想します。

ただ、中国の鉄鋼業などは、国の支援のもとにありますから、中国政府が支援すると思われ、倒産するほどの不況になることはないだろう、と、思います。


NHKのニュースサイトから

米国際貿易委 “中国の鉄鋼製品不当に安値” 制裁関税

アメリカの国際貿易委員会は、中国から輸入されている鉄鋼製品が不当に安く売られ、アメリカの企業が損害を受けていると認定し、反ダンピング税などが課せられることになり、トランプ政権のもとで、中国製品に対する制裁関税の認定が相次いでいます。

アメリカで貿易問題を調査する国際貿易委員会は3日、中国から輸入されている鉄鋼製品が中国政府の補助金によって不当に安く売られ、アメリカ企業が損害を受けていると認定しました。
これによって、ステンレス鋼板に最大で76.64%の反ダンピング関税と、最大で190.71%の補助金の効果を相殺する相殺関税、また、炭素鋼と呼ばれる製品に68.27%の反ダンピング関税と、251%の相殺関税がそれぞれ課せられることになりました。
トランプ政権の下では、多額の貿易赤字を抱える中国の製品に対する制裁関税の認定が相次いでいて、これまでに道路の舗装などに使う製品、肥料などに使われる原料の硫酸アンモニウム、シリカ繊維と呼ばれる耐熱性のある繊維製品が認定されています。トランプ政権が今後、貿易の不均衡の是正を求めて制裁の強化も含めた対応をとることが予想されます。