安倍首相は、自分は、外交が得意、と、自認していると思いますけれど、失敗の連続、と、私は思っています。
外交というのは、相手国のあることですから、こちらの都合だけで思うようにはすすみません。
逆に、相手に、こちらの手の内、足元をみられて、かえって、国益を減するような交渉結果に陥ることが常だと思います。
駐韓大使の一時帰任措置、安倍首相が激怒して行われた、と、聞いていますが、外交上の失策と私は思っています。
もし、国内での自らの内閣支持率を高めるために行ったのだとすれば、それは、ポピュリズムの極致だった、と、私は思います。
そもそも、あの、拙速であいまいな内容を残した、慰安婦問題についての、外相会談の合意、が外交上の失敗だったと思います。
NHKのニュースサイトから
自民 二階幹事長 一時帰国の駐韓大使は早期帰任を
自民党の二階幹事長は、記者会見で、慰安婦問題を象徴する少女像の設置をめぐり、先月から一時帰国させている韓国駐在の長嶺大使らについて、「空白はできるだけ短いほうがいい」と述べ、できるだけ早く韓国に戻すことが望ましいという考えを示しました。
韓国プサン(釜山)の日本総領事館の前に、慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、政府は、先月9日から、韓国に駐在する長嶺大使と森本プサン総領事を一時帰国させています。
これについて、自民党の二階幹事長は「われわれが、とやかく言うべきではないが、空白はできるだけ短いほうがいい。政府も考えているだろうが、韓国に戻ってもらうのは、当然早いうちのほうがいい」と述べ、できるだけ早く韓国に戻すことが望ましいという考えを示しました。
コメント
コメント一覧 (3)
安倍首相の感情的な対応が、国益を害している、と、思います。
読売新聞から
少女像撤去、打開策なし…大使ら一時帰国1か月
韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置された問題を受け、日本政府が長嶺安政・駐韓大使らを一時帰国させてから9日で1か月となる。
安倍首相は、韓国側に撤去に向けた前向きな言動がない限り、長嶺氏らを帰任させない構えを崩していない。韓国政府は朴槿恵大統領の職務停止で当事者能力を失っており、事態打開の糸口は全く見えていない。
岸田外相は7日の記者会見で、長嶺氏らの帰任時期について「諸般の状況を総合的に検討し、判断する」と述べ、未定であることを強調した。さらに「韓国政府に粘り強く、日韓合意の実施を訴えていく」と述べ、韓国側に少女像撤去に向けた対応を促した。
釜山の少女像は昨年12月30日、韓国の団体が設置。日本政府は長嶺氏らを1月9日に一時帰国させた。2012年、韓国の李明博大統領の竹島上陸に抗議した武藤正敏・駐韓大使の一時帰国は13日間で、長嶺氏らの1か月は異例の長さだ。
特に成果もないままに、帰任させることになりました。
まあ、よかったですけれど。
今回の帰任措置は、首相の激怒を収めるため、と、国内のポピュリズム対策だった、という感じです。
ふー。
NHKのニュースサイトから
駐韓大使帰任の政府対応を疑問視する声相次ぐ 自民会合
慰安婦問題を象徴する少女像設置への対抗措置として一時帰国していた大使を韓国に戻したことを受けて、自民党の会合が開かれ、出席者から、「国民が納得できる理由が示されていない」などとして、政府の対応を疑問視する発言が相次ぎました。
政府は、韓国プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、ことし1月から、韓国駐在の長嶺大使らを一時帰国させていましたが、4日、およそ3か月ぶりに韓国に戻しました。
これを受けて自民党の外交関係の会合が開かれ、出席者から、「どういう判断で大使を帰任させたのか、国民が納得できる理由が示されていない」といった指摘や、「韓国側にルールを守らせるという理由で一時帰国させたのに、それがなされないまま戻したのは残念だ」といった意見が相次ぎました。
これに対し、外務省の担当者は、このほかの対抗措置として、緊急時に通貨を融通しあう通貨スワップ協定の再開に向けた協議の中断や、日韓ハイレベル経済協議の延期などは継続するとしたうえで、慰安婦問題をめぐる日韓合意の着実な実施を韓国側に求めていく考えに変わりはないという政府の方針を説明しました。