russia日本で起きた「大津事件」を思いださせる事件ですが。本当に警官なのでしょうか。

歴史をひもとけば、ロシアはずっとトルコとの関わりを持とうとしてきました。

黒海が地中海とつながっている海峡はトルコだから、ということもありますが、そもそも、ロシアの国民性には、南下したい、という領土欲があるのではないか、と、思います。アフガニスタンもそうだったのでは。
極寒の地から、暖かくて肥沃な土地に移りたい、という潜在的な欲望。

シリアは、トルコの隣ですが、地中海に面しており、すでに、ロシア海軍の基地も設けられています。
ロシアやロシア軍の南下政策の目標がシリアになっている、ということかと思います。

ロシアが、アサド政権を応援して、シリア国内を安定化させると、世界中で、ロシアがテロの対象になるのかもしれません。


朝日新聞から

ロシア大使、トルコで撃たれ死亡 男「シリア忘れるな」

 トルコの首都アンカラで19日午後7時ごろ、トルコに駐在するロシアのアンドレイ・カルロフ大使が男に銃で撃たれた。大使は複数箇所を銃撃されており、病院に搬送されたが、ロシア外務省が同日夜、死亡したと発表した。

 トルコのテレビ局がネットで公開した銃撃場面によると、男は銃撃後、アラビア語で「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、トルコ語で「シリアが安全にならない限り、あなたたちも安全にならない。アレッポを、シリアを忘れるな」と叫んだ。
 トルコメディアによると、カルロフ大使はアンカラ中心部のチャーダシュ文化センターで写真展の開幕式でスピーチをしていたさなかに男に撃たれた。大使が銃撃された後、現場では男と警官隊の間で銃撃戦が続き、男は射殺された。この銃撃戦で、他にも3人が軽傷を負ったという。
 男は警察官の身分証明書とみられるものを付けて建物内に入り、大使に近づいた模様だ。銃撃が起きた際、開幕式の会場には約100人以上の来客がおり、パニックになって出口へ殺到したという。
 男の身元は不明だが、ロイター通信は治安関係者の話として、非番中の警察官だったと伝えている。
 男が銃撃後に言及したアレッポは、シリア北部の要衝。同市東部は内戦勃発以来の反体制派の要衝だったが、アサド政権軍が先月中旬から猛攻をかけ、今月15日にアサド大統領が完全制圧を宣言したばかりだった。ロシアはアサド政権の後ろ盾として、政権軍を軍事支援していた。

(引用終わり)

読売新聞から

トルコ・アンカラで、露大使が警官に撃たれ死亡

 ロイター通信によると、トルコの首都アンカラで19日、ロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が何者かに銃撃された。ロシア外務省は、同大使が死亡したと確認した。


 同大使は訪問先のアンカラ市内のギャラリーで銃撃された。

 犯人はトルコの警察官で、銃を発射する際、「アレッポを忘れるな」などと叫んだという。

 アレッポはシリア北部の重要都市で、ロシアが支援するアサド政権軍が制圧した。このためシリア情勢を巡るロシアへの反発が大使襲撃の背景にある模様だ。