images二階氏の政治手腕には期待している部分も多いのですが、この件は、岸田派としては、受け入れがたいことと思うので、自民党内で、波紋が広がるかもしれません。

保守リベラルを自認してきた岸田派の弱体化に、二階氏が手を貸すことは、二階氏自身本意ではない、と、私は信じていますが。

また、自民党の幹事長として、自民党の党勢を高めることは大切な役割なのですが、自ら率いる派閥の拡大につながるような、自民党よりも、派閥の論理を優先させるような判断は、いかがなものか、と感じます。

政治家には、敵をも味方にしてしまう、包容力のような力が必要、と思っていますので、二階氏の手腕に期待しているのですが、そのとき同時に大切なことは、その判断のもとになった、政治信条や価値観が揺るぎないものであること、つまり、説明責任がきちんと果たされること、が大切なことと思います。

二階派の議員たちには、玉石混交、千差万別、という感もしています。


読売新聞から

二階幹事長、長崎幸太郎氏の復党手続き開始へ

 自民党の二階幹事長は11日、国会内で党山梨県連会長の森屋宏参院議員と会談し、二階派の特別会員で無所属の長崎幸太郎衆院議員(山梨2区)の復党手続きを開始する方針を伝えた。

 18日に党紀委員会を開き、復党審査を行う。これに対し、森屋氏は、山梨2区は岸田派の堀内詔子衆院議員(比例南関東)が党支部長を務めていることから、反対する意向を伝えた。
 二階氏は11日の記者会見で、「(長崎氏は)何年も自民党と全く同じ政治行動を取ってきた。早く党に参加してもらいたい」と強調。「党本部として両者の当選を期していくのは常識だ」とも述べ、候補者調整に乗り出す考えを示した。
 長崎氏は、郵政民営化が争点となった2005年衆院選で「刺客」候補として当選したが、2009年衆院選の公認争いに敗れて離党した。過去2回の衆院選では、山梨2区で当選した。