クーデターを試みる軍の一部部隊の蜂起を、街に出た市民たちが抑えた、という感じがしています。
民主主義の根本的なものを見させられた、と、感じます。
今回、命をいとわず、反乱軍の戦車の前にたちはだかった民衆の存在が、エルドアン政権を支持する世論である、と、思います。
トルコ
しかし、ネットには、反乱軍の戦車に轢き殺された、市民の無残な死体を撮影した動画もあり、その犠牲は大変なものでした。

エルドアン政権も、かなり強権的な政治運営をしているようにも聞きますが、それでも「合法的」なら政治が行われているとは思います。

政権は、暴力によらず、選挙などの合法的な方法で奪わなければいけません。

このギュレン師という、反エルドアン勢力の象徴的な存在が、トルコとアメリカとの間の政治問題、外交問題となることは間違いありません。


読売新聞から

ギュレン師の引き渡し、ケリー氏「証拠示せば」

 ケリー米国務長官は16日、訪問先のルクセンブルクで記者会見し、トルコ政府がギュレン師の身柄引き渡しを求めていることについて、「トルコ政府が妥当な証拠を示せば米国は適切に判断する」と述べた。

 ただ、正式な引き渡し要請は受けていないという。
 ケリー氏は同日、トルコのチャブシオール外相と電話会談。米国務省の発表によると、反乱の首謀者に関する捜査に協力する考えを表明するとともに、トルコ政府に対して「自制と適法な手続き、国際義務の尊重」を求める考えを伝えた。