images私は、57議席よりも、現有議席65より減らしたら、その責任がある、とは思いますけれど。

よほど、今回の選挙は自信がないようです。

なぜ、それが難しい目標になってしまったのか、その原因に、安倍首相自身が行ってきた政治の責任がある、と、思います。
経済政策と安保法の成立経緯の問題があると思います。
マスコミ対応の問題もあります。沖縄の問題もうまく対応できていません。

得意と言われている外交でも、
先日の伊勢志摩サミットでの世界経済情勢判断でのミスリード、オーストラリアへの潜水艦売り込み失敗、ロシアとの北方領土交渉の難渋、日本にあった兵器級プルトニウムのアメリカ奪還、インドネシアへの新幹線売り込み失敗、中東での人質対応の失敗・無策、北朝鮮の拉致問題調査の中断、中国敵視政策の行き詰まり、ASEAN諸国の親中対応、など、いろいろ問題がある、と、思います。

もちろん、上にあげた中には、そのようになってよかった、と、私が思っていることも多々ありますが、安倍首相が熱心にやろうとしたことが結果を出せていないことが多い、ということです。

その政治責任が、この参院選で現れると思いますが、安倍首相は、その責任を軽くしようとしていると感じます。


読売新聞から

自民の単独過半数、首相「とても届かない状況」

 安倍首相は22日のNHKの報道番組で、参院選で57議席以上を獲得して自民党の単独過半数を実現する可能性について、「とてもそこまでは届かない状況だ。最初から困難な目標だと思っていた」と述べ、達成は難しいとの考えを示した。

 自民党の非改選議席は65で、単独過半数を取れば27年ぶりとなり、党内には「単独過半数を狙うべきだ」(麻生副総理)との積極論も出ていた。

(引用終わり)

東京新聞から

獲得議席ライン分析 「78」「57」が焦点

 参院選は、二つの議席数に注目が集まっている。一つは改憲勢力が、改憲発議要件を満たす参院定数の三分の二以上(百六十二議席)を確保するかどうか。もう一つは、自民党が衆院に加えて参院でも二十七年ぶりに単独過半数を握るかどうかだ。 

 安倍晋三首相(自民党総裁)は二十二日夜のNHK番組で改憲に関し「(衆参の)憲法審査会で真剣に議論し、与野党に関係なく三分の二が賛成するものについて(国民投票で)国民の信を得なければいけない」と、野党の協力を得たい考えを示した。自民、公明の与党と、改憲に前向きなおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党を軸に考えているとみられる。
 この四党で、非改選も含めて三分の二以上を確保する場合、今回の参院選で計七十八議席が必要。公明党は早急な改憲発議には慎重で、直ちに改憲を決定付ける数字ではないが、改憲派の無所属議員を加えるとハードルは下がる。
 安倍政権下での改憲阻止を目指す民進、共産、社民、生活四党は「まず三分の二を許さない」(民進党の岡田克也代表)ことが目標。この四党で三分の一以上(八十一議席)を確保すれば確実に阻止できるが、四党の非改選議席は計二十七議席にとどまる。無所属で出馬した四党の統一候補を含めて五十四議席を獲得しなければならない。
 一方、自民党は今回五十七議席とれば、非改選と合わせて過半数の百二十二議席に達する。一九八九年の参院選大敗で失った衆参両院での単独過半数を回復する。
 その場合、自民党は単独で法案を成立させられるため、連立を組む公明党に縛られず、政策ごとに他党との連携を模索できるようになる。参院の改憲勢力が三分の二に達していなくても、改憲に向けた多数派工作が活発化する可能性がある。自民党幹部は「正直、単独で過半数がほしい」と話す。
 自民党は最近五回の参院選で二〇〇一年、一三年の二回、五十七議席以上を獲得している。
 このほか、与党は今回四十六議席を獲得すれば、非改選と合わせて過半数を維持できる。首相は消費税増税再延期について「信を問う」として、これより多い与党で改選過半数(六十一議席)獲得を勝敗ラインに掲げた。民進党は、この数字も「打ち砕くのが目標」(岡田氏)としている。