ヘリコプターなどの回転翼の航空機は、垂直降下をするときに、その降下速度が速すぎると、回転翼の揚力を阻害するように、上昇気流が生まれ、機体を浮かせるに十分な揚力が低下するVRSという危険な状況に陥ることがあるそうです。
通常の使用では、あまり問題になりませんが、軍隊では、特殊な飛行をすることがあり、このことが問題になることがあります。

オスプレイにも、回転翼機と同様に、VRSに陥りやすい、という性格があることがわかってきたようです。
オスプレイは、その理念を現実化させた、すばらしい機体だとは思いますが、兵器としてはまだまだ未完成な感じがします。
Unknown
VRSになりやすいために、降下速度の制限が加えられたようで、その基準が厳しく、いままでのヘリよりもゆっくりと降下しなければならない、ということになるそうです。
敵の正面に降下する状況などが考えられる、海兵隊としては、使いにくい機体、ということになるかもしれません。


沖縄タイムスから

オスプレイ・19人死亡事故「要因は複数」 国防総省が修正

 米アリゾナ州で2000年4月に19人の死者を出した米海兵隊オスプレイMV22の墜落事故原因をめぐり、米国防総省は、操縦ミスなどの人的要因が事故を招いたなどと結論付けていた当初の見解を改め、複数の要因が事故につながったなどと修正していたことが24日までに分かった。

 事故発生時に同機を操縦し死亡した海兵隊員2人の妻らが、夫の汚名をそそぎたいと訴え活動してきたのを受け、ウォルター・ジョーンズ米下院議員(ノース・カロライナ州選出)が国防総省に再調査を依頼。同省はロバート・ワーク副長官の主導で再調査を実施した。
 ワーク氏がジョーンズ議員に送った2月11日付の書簡によると、事故当時、開発段階にあったオスプレイの操縦マニュアルには、回転翼機特有の失速現象であるVRS(ボルテックス・リング状態)を回避する対応などに関する記述が不十分で、操縦士の指導が不足していた点などを指摘。
 ワーク氏は「人的要因が事故を起こしたことは疑いようがない」と前置きした上で、「私は同事故の原因がたった一つの『致命的な要因』によるものと断定するのは不可能との結論に達した」と言明。「むしろ、一連の意思決定や(事故発生時の)事象や状況など複数の特別な要因が事故につながった」と指摘した。
 オスプレイの専門家で米国防総省の国防分析研究所のリボロ元主任分析官は本紙に対し、「私は当時から、VRSに関する危険性を指摘し、フライト・マニュアルに回避策などの記述が欠如していると指摘してきた」と述べた。