トランプ氏の強烈な考えの多くは、私には受け入れ難いのですが、その極端な主張への支持も広がりを持っている、ということを、私は注意しなければならない、と、思います。
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アメリカ軍の世界中への展開の経費が莫大で、そのコストに見合うメリットがもたらされていない、というトランプ氏の考えが、アメリカ国民に受け入れられる余地があるのは、やはり、あの「大義なき」イラク戦争、ブッシュ大統領が行った戦争とその結果である現状に、共和党支持者たちでさえ、あきれはてて辟易している、ということなのでしょう。

長い長い、大統領選挙の期間中、いろいろな考え方が述べられ、それについて議論を続けていく、というのが、アメリカの民主主義の力強さの根源なのだろう、と、あらためて、感じています。

これは、私たちの社会、政府が弱い原因でもあるかもしれません。

もともと、アメリカには、自分たちの国だけのことを第一に考え、世界のこととは切り離して考えよう、という考え方があるのも歴史的事実で、第一次大戦、第二次大戦と、結果的には、それらの大戦争を終結に導く重要な役割をしなければなりませんでしたが、開戦当初は参戦に及び腰、でした。
トランプ氏の過激な意見の一つとしてではなく、まじめに捉える国民も多いのではないでしょうか。

しかし。

あの軍と政府と企業が一体化した、今のアメリカ軍。
軍が社会に組み込まれていて、戦争をすることで利益を得ようとする構造になっています。
その体制と組織を変えることが、トランプ氏にできるかどうか、まったく不透明だと私は思います。

トランプ氏の発言内容に右往左往する日本政府の姿がこっけいでもありますが。


NHKのニュースサイトから

トランプ氏 日本などへの米軍駐留に消極姿勢

アメリカ大統領選挙に向けて、野党・共和党でトップを走るトランプ氏は、日本などアジアに駐留するアメリカ軍について「利益があるとは思わない」と述べ、この地域にアメリカ軍を展開することに消極的な姿勢を示しました。

アメリカ大統領選に向けて野党・共和党から立候補しているトランプ氏は21日、ワシントン・ポスト紙のインタビューに応じ、その全文が掲載されました。
この中でトランプ氏は、日本を含むアジア太平洋地域にアメリカ軍が駐留することについて、「利益があるとは思わない。アメリカはかつてと立場が違う。以前は非常に強力で豊かだったが、今は貧しい国になってしまった」と述べました。また、日本や韓国に駐留するアメリカ軍の経費についても、日本などが全額負担すべきだと主張しました。
トランプ氏は、NATO=北大西洋条約機構についても、アメリカにとって駐留費用の負担が多すぎるなどと主張し、アジアやヨーロッパでのアメリカ軍の展開に消極的な姿勢を見せた形です。
一方、南シナ海などで海洋進出を強める中国について、「信じられないほどの野心を抱いている」と警戒する一方で、中国が沖縄県の尖閣諸島を占領した場合のアメリカの対応を問われると、「答えたくない」と述べました。
トランプ氏はこれまでも、日米安全保障条約は不公平だなどと、同盟国の日本に対しても強硬な主張をしており、日本政府は、トランプ氏が打ち出す政策などの情報の収集と分析を急いでいます。