今回の北朝鮮の核実験には、反対の気持ちを通り越して、嫌悪感すら感じています。
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今回、北朝鮮が核実験を行った場所は、過去に北朝鮮が核実験を行ってきた実験場の周辺だそうです。

これは、アメリカの諜報機関や軍が、その地域を綿密に監視している場所、ということです。

おかしい。

旧日本海軍の真珠湾攻撃について、事前にアメリカ側は察知していたけれど、アメリカ太平洋艦隊司令部にはその情報をわざと伝えなかった、それにより、日本側の「だまし討ち」ということを強調することができ、当時、開戦には懐疑的だったアメリカ世論を一変させることができた、という謀略論がありますが、それを思い起こさせます。

北朝鮮の核実験実施による東アジアの緊張の高まりは、それを担当している組織の部署にとって、プラスに働きます。
仕事に注目され、人員と予算が増えます。責任者は、より高い地位に昇格する可能性もあります。

アメリカは、今、大統領選挙の年となり、オバマ大統領の求心力は急速に低下しています。
そのため、諜報機関や軍などの官僚たちに対する、政治的なコントロールが十分でなくなっている、という感じがしています。

アメリカの担当部署は、北朝鮮が、核実験を行うことはわかっていたけれど、それを事前に周知し、それをやめさせることをしなかったのではないか、という気がします。

日本も、いわゆる偵察衛星を持っておりますが、その情報分析、しっかりと行えていたのか、点検が必要と思います。
なんだったら、そのような衛星の運用は中止してしまったらどうでしょう。


読売新聞から

韓国政府「予想しておらず驚いた」…北核実験

 北朝鮮が突然、水爆実験に成功したと発表した背景には、中国との関係改善などの行き詰まりがあるとみられる。

 韓国政府関係者は6日、読売新聞に対し「予想しておらず、突然の実験で驚いた」と語った。その上で、今年5月に36年ぶりに開くとしている朝鮮労働党大会を機に対中関係改善を図ろうとしたものの、改善の兆しが見えないため、「核実験で再び状況を動かそうとした」との見方を示した。
 北朝鮮は昨年10月の労働党創建70周年の前に、核実験の実施を示唆していたが、中国共産党の劉雲山リウユンシャン政治局常務委員が訪朝して記念行事に出席した後は、正恩氏の訪中など関係改善を優先するとの観測があった。しかし昨年12月、北朝鮮の女性音楽グループ「牡丹峰モランボン楽団」の北京公演が直前に中止になり、中朝関係が再度、冷却化するとみられていた。