images現在の両国のトップは、ともに、保守層を主な支持基盤としています。また、韓国の場合は中国が、安倍首相の後ろにはアメリカが控えています。
いずれも、隣国への対抗心をあらわにして、その座に選出されました。
ナショナリズムをバックに、上り詰めた政治家です。

今回の日韓の合意の裏には、アメリカの外交戦略が見え隠れしていますが、アメリカの新聞の報道からは、今回、日韓が合意できた理由としては、「歴史修正主義者」のレッテルが貼られている安倍首相が、自分の個人的な歴史観にとらわれずに、日本の首相として、韓国の主張を受け入れた、というように見ているようです。

逆に、中国は、苦々しく見ていることでしょう。

今回の日韓の合意は、両国の政治トップが、互いの支持基盤との亀裂を産み出すリスクがあります。
安倍首相も、「合意」したものの、その後の国内での不満にいかに対応するか、ということが問題になってきます。

今回の日韓の「合意」は、外相レベルではなく、トップで行うべきだった、と、思います。
でも、それは、互いの政治トップが、政治的責任を負うのを避けた、リスクを忌避した、ということになるんでしょうね。政治的責任を外務大臣に押し付けることができる、ということですか。

安倍首相の人間性、人格を見た、気がします。

私は、私たちの政府のトップを交代させなければならない、と、思います。



朝日新聞から

日本の10億円拠出「少女像移転が前提」 慰安婦問題

 「合意されたことは、しっかりフォローアップしないと」。安倍晋三首相は日韓両国が慰安婦問題で合意した翌29日、滞在先の東京都内のホテルで帰国報告した岸田文雄外相にこう告げた。首相の念頭には、ソウルの日本大使館前にある「少女像」の移転問題があったと見られる。

 首相は、岸田氏に24日、年内訪韓を指示した直後、自民党の派閥領袖と電話した。少女像の移転問題について、「そこはもちろんやらせなければなりません。大丈夫です」と語ったという。
 少女像は、元慰安婦の支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が2011年に日本大使館前に設置。以来、日韓の対立点となってきた。日本は国内世論を悪化させるなどとして移転を求めたが、韓国は「像は民間が設置したもの」と譲らなかった。
 首相が少女像の問題にこだわったのは、自らの支持層の保守派への配慮からだ。「これができないと自分も厳しい。支持者がもたない」との思いがあった。
 少女像の交渉はもつれた。韓国にとっても挺対協の説得が難しいからだ。日本は、韓国が設立する財団に10億円を拠出する条件として、少女像の移転を主張。韓国から像をめぐる内諾を得たと判断し、合意の決め手になった。複数の日本政府関係者によると、少女像を移転することが財団への拠出の前提になっていることは、韓国と内々に確認しているという。
 外相会談後、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相は記者会見で少女像の移転について「関連団体と話し合いを行い、適切なかたちで解決するよう努力する」と明言。だが、挺対協は「韓国政府が移転に介入することはありえない」と表明している。
 日本政府関係者はこう語る。「韓国がこれからかく汗の量は半端ではない」

(引用終わり)

読売新聞から

日韓こじれたのは日本の硬直的立場に原因…米紙

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は28日、慰安婦問題を巡る日韓合意について「安倍首相がかつて疑義を呈した(慰安婦に関する)歴史的事実を受け入れた」と指摘した。

 また、慰安婦を「性奴隷」と表現し、日韓関係がこじれたのは「日本の硬直的な立場」に原因があるとした。韓国側については、「朴槿恵大統領が政治的リスクを冒して(日本に)歩み寄った」と記した。
 ワシントン・ポスト(同)の社説は、合意自体について「(安倍氏と朴氏が)政治的障壁よりも国益と世界の利益を優先したもので、称賛に値する」と評価した。