選択的夫婦別姓を認めるべき、という判決が最高裁で出る、と、思っていましたので、今回の判決については、違和感を持っています。
判決の内容をみれば、多数意見として退けられていますが、15人の最高裁の裁判官のうち、女性の裁判官は3人だけで、世の中の男女比を反映していません。
そして、その3人の女性裁判官全員が、「違憲」という反対の少数違憲を述べています。
ということは、もし、最高裁の裁判官の男女比が、世の中の男女比を反映したものになっていれば、今回の判決は正反対になっていた可能性がある、と、私は思います。
結局、この国の女性差別の社会制度が、現状においても存在していることが、露わになっただけ、ということかと、私は思いました。
国会の場で、新たな法律を成立させることで、夫婦別姓の制度を確立する、ということでもいいのですが、最高裁の裁判官の構成を、もっと民主的にしなければならない、と、私は思いました。
日経新聞から
選択的夫婦別姓、自民で議論求める声も 民主は法案提出へ
夫婦同姓を合憲とした最高裁判決を受け、与野党で17日、結婚の際に夫婦同姓か別姓かを選べるようにする「選択的夫婦別姓制度」をめぐる発言が相次いだ。
自民党の法務部会では、同制度の導入の是非を含め「夫婦の姓のあり方を幅広く議論すべきだ」との声が相次いだ。一方で「制度に反対とした公約を過去に掲げていたことも踏まえるべきだ」との慎重意見も多く出た。
公明党の山口那津男代表は記者会見で「今後、国会で議論がいっそう深められるよう努力していきたい」と語り、同制度の導入に意欲を示した。
民主党の岡田克也代表は記者会見で「選択的夫婦別姓についてもう一度法案を国会に提出したい」と述べ、来年1月召集の通常国会に選択的夫婦別姓を導入する民法改正案を提出する考えを示した。民主、共産、社民3党は今年の通常国会で同法案を提出していた。
判決の内容をみれば、多数意見として退けられていますが、15人の最高裁の裁判官のうち、女性の裁判官は3人だけで、世の中の男女比を反映していません。
そして、その3人の女性裁判官全員が、「違憲」という反対の少数違憲を述べています。
ということは、もし、最高裁の裁判官の男女比が、世の中の男女比を反映したものになっていれば、今回の判決は正反対になっていた可能性がある、と、私は思います。
結局、この国の女性差別の社会制度が、現状においても存在していることが、露わになっただけ、ということかと、私は思いました。
国会の場で、新たな法律を成立させることで、夫婦別姓の制度を確立する、ということでもいいのですが、最高裁の裁判官の構成を、もっと民主的にしなければならない、と、私は思いました。
日経新聞から
選択的夫婦別姓、自民で議論求める声も 民主は法案提出へ
夫婦同姓を合憲とした最高裁判決を受け、与野党で17日、結婚の際に夫婦同姓か別姓かを選べるようにする「選択的夫婦別姓制度」をめぐる発言が相次いだ。
自民党の法務部会では、同制度の導入の是非を含め「夫婦の姓のあり方を幅広く議論すべきだ」との声が相次いだ。一方で「制度に反対とした公約を過去に掲げていたことも踏まえるべきだ」との慎重意見も多く出た。
公明党の山口那津男代表は記者会見で「今後、国会で議論がいっそう深められるよう努力していきたい」と語り、同制度の導入に意欲を示した。
民主党の岡田克也代表は記者会見で「選択的夫婦別姓についてもう一度法案を国会に提出したい」と述べ、来年1月召集の通常国会に選択的夫婦別姓を導入する民法改正案を提出する考えを示した。民主、共産、社民3党は今年の通常国会で同法案を提出していた。
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朝日新聞から
経団連会長、夫婦同姓規定「不自由さ全くない」
夫婦同姓を定めた民法を「合憲」とした最高裁判決を受け、経団連の榊原定征会長は21日の定例会見で「(現行制度は)会社としての不自由、個人としての不自由さは全くないのではないか」と語り、制度改正の必要はないとの考えを示した。
榊原氏は自身の秘書や娘が結婚後も通称で旧姓を使っていることを明らかにしたうえで、「新しい姓を名乗ってもいいし、通称でもいい。個人の選択でできる。極めて合理的だ」と主張。「全体として(通称使用が)日常生活上マイナスなことはないと思う」と述べた。
日本商工会議所の三村明夫会頭も、17日の会見で「(通称使用という)緩い自由度があるので、今のやり方で大きな問題はない」と話し、現行制度が妥当との見方を示した。
最高裁は16日、夫婦同姓について民法を合憲としながら、「選択的夫婦別姓のような制度のあり方は国会で論ぜられ、判断されるべきことだ」と指摘。国連の女性差別撤廃委員会も2003年以降、日本政府に対して繰り返し法改正を勧告している。